ICL手術ができない・受けられない人の特徴8つを公式ガイドから解説

夢の裸眼生活を手に入れられるICL手術、実はICLには事前の適合検査があり、不適合の場合はそもそもICL手術を受けることができないのです。そこで公式のガイドラインや実体験を踏まえ、どんな場合に手術が受けられないかをまとめてみました。

この記事を読めば、不適合となりICL手術ができない人の特徴やその理由を理解することができます。

(※ICL手術が気になる方は、品川近視クリニック(東京/名古屋/大阪/札幌/福岡)、新宿近視クリニック(東京)では検査受診と眼科医への相談が無料でできるのでおすすめです(詳しくはこちらの記事をご覧ください))

記事の筆者
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東大・海外大を卒業後、戦略コンサルで勤務していた「チルbot」です!メガネ・コンタクト歴は20年以上、昼にはドライアイで目がカピカピでしたが、医師の友人や眼科の先生へのヒアリングを経て2020年にICL手術を実施、視力は0.03から1.5に回復し、夢の裸眼生活を実現しました。20代最高の投資・ICL手術について実体験から解説していきます

ICL手術ができない・受けられない人の特徴一覧

ICL手術が受けられない人・できない人にはどのような特徴があるのでしょうか?日本眼科学会屈折矯正委員会による屈折矯正手術のガイドラインICLレンズの製造会社・スターサージカル社によるガイドライン、私自身がICL手術を受ける中で眼科医からヒアリングした情報を根拠にまとめてみました。

結論としては、年齢・視力・乱視・後房空間の広さ・角膜内皮細胞の数・取り組んでいるスポーツ・妊娠/出産・目の病気、について以下のような特徴があるとICL手術が受けられません。

ICL手術ができない・受けられない人の8つの特徴
  1. 年齢:18歳未満は禁止、40代以上は慎重に施術を行う
  2. 視力:3D以上6D未満、または15D以上の強度近視の場合は慎重に対応する
  3. 乱視:強度乱視、不正乱視の強さによっては受けられないことも
  4. 後房空間の広さ:レンズを挿入する後房空間の形次第では受けられない
  5. 角膜内皮細胞の数:2200個/mm2を下回ると受けられない
  6. 取り組んでいるスポーツ:格闘技など目に強い衝撃を頻繁に受けるスポーツをしていると受けられない
  7. 妊娠/出産:妊婦、または授乳期の方は受けられない
  8. 目の疾患等:円錐角膜、白内障、ぶどう膜炎などがあると受けられない

ICL手術ができるか・受けられるかを調べる方法

これら8つの特徴について、どのように調べればよいのでしょうか?

当然自分で調べることはできず、ICL手術に対応している眼科・クリニックに行って調べてもらうのが唯一の方法です。逆に言えばICL手術ができるかどうか1人で悩まず、気軽に相談してみるのが良いということです。その際には、①なるべく早く検査をすること、②無料で検査ができるクリニックを選ぶこと、の2つのポイントがあります。

タイパを意識してなるべく早く検査をする

ICLについて時間をかけて調べ、迷った挙句、結局不適合で受けられなければ、費やした時間と労力が全て無駄になってしまいます。そのため、まずは検査を受けてICLが受けられるかを明らかにするとともに、眼科医の先生の話を聞いて解像度を上げるべきです。もしもICLが受けられなければ別の視力回復方法を検討するというステップに進むことができます。

実際に私の友人は、レーシックなどと比較したり、手術が怖かったりと半年の時間をかけた上で、検査の結果・不適合となってしまいました。タイパを意識してすぐに行動することをお勧めします。

無料で検査を受けられる眼科/クリニックを活用する

そして、検査を通常は有料ですが、なんと無料で受けることができる眼科/クリニックが存在します。

東京・大阪・名古屋・札幌・福岡に展開している品川近視クリニック、そして東京・大阪・名古屋・福岡に展開している先進会眼科、新宿にある新宿近視クリニックでは、ICLが受けられるかどうかの適応検査、そして眼科医の先生への相談を無料で受診することができるのです。

これらのクリニックはICLの事前検査と相談を無料で実施しているため、ICLに適応しているかどうかを調べるとともに、プロの眼科の先生に直接詳しい話を伺うことができます。利用しない手はありません。

ICL手術が受けられない人の特徴は主に8つだが、それは眼科/クリニックの検査でしか調べられない。そのため無料で検査と眼科医の先生への相談ができる眼科/クリニックを活用するのが良い(詳しい手順はこちらで解説)。

ICL手術ができない・受けられない人の8つの特徴を解説

上述したように「眼科でしっかり検査を受けて、プロの眼科医の先生の話を聞く」のが一番ではありますが、ICL手術ができない・受けられない人の8つの特徴をわかりやすく紹介していこうと思います。

①年齢

まずICL手術の年齢による制限は以下のような形となっています。

  • 18歳未満:ICL手術が受けられない、また未成年者は親権者の同意を必要とする
  • 老視年齢(一般的に45〜50歳以上):水晶体の加齢変化を十分に考慮し、慎重に施術を行う

18歳未満については明確に制限が設けられていますが、40代・50代については「加齢変化を十分に考慮」と注意があるのみで絶対に受けられないわけではないのです。「老視でもICL手術が受けられるかどうか」はよくある質問ですが、明確に基準があるわけではないため、眼科で適応検査を受けてみてプロの眼科医の先生に意見を伺うのが良いかと思います。

※ICL手術には事前の適応検査が必要で、結果が不適合だと手術が受けられず、悩んだ時間や労力が無駄になってしまいます。そのため無料で適応検査と眼科の先生に相談できる病院/クリニックを活用するのがおすすめです(詳しい解説はこちら)。

②視力

そしてICL手術の視力/近視度数による制限は以下のような形となっています。

  • 3D以上6D未満の中等度近視:ICL手術の実施については慎重に対応する
  • 6D以上15D未満:実施対象範囲
  • 15D以上の強度近視:ICL手術の実施については慎重に対応する

年齢制限と同じく「慎重に対応する」と定められているのみで、明確に禁止がされているわけではないのです。そのため、近視度数が強い方も諦めてしまうのではなく、まずは眼科で適応検査を受けてみるのが良いと思います。

③乱視

続いてICL手術の乱視による制限は以下のような形となっています。

  • 基本的には乱視持ちでもICL手術を受けることができる
  • 後房空間の形次第では、乱視用レンズが回転する・ずれるためICL手術を受けることができない
  • 乱視の強さ(強度乱視)・不規則さ(不正乱視)次第ではICL手術を受けることができない

目の中で乱視レンズが回転してしまうと乱視矯正のかかり方がおかしくなってしまうので、ICLレンズを挿入する後房空間の形次第では受けられず、また乱視やその不規則さがあまりに強い場合にもICL手術が受けられないのです。より詳しくはこちらの記事で解説しているので気になる方は是非ご覧ください。

※ICL手術には事前の適応検査が必要で、結果が不適合だと手術が受けられず、悩んだ時間や労力が無駄になってしまいます。そのため無料で適応検査と眼科の先生に相談できる病院/クリニックを活用するのがおすすめです(詳しい解説はこちら)。

④後房空間の広さ

そしてICL手術は後房空間の広さによっても制限されます。後房空間とは一体何なのかから解説していきます。

後房空間とは何か

目の虹彩の前後には前房・後房という空間があり、このどちらかに小さなコンタクトレンズを入れることで視力を矯正するというのがICL手術の仕組みです。図解すると以下の通りで、ICL手術には前房に入れる前房型ICL・後房に入れる後房型ICLの2つがあります。

ICL手術の仕組みと前房空間・後房空間

そして前房の空間にレンズを入れる前房型ICLは以下のようなリスクがあります。

  • レンズを固定する虹彩が衝撃を受けたりするとレンズが外れることがある
  • レンズが角膜内皮面に近いため角膜内皮細胞への影響が発生する可能性がある
  • 切開創を大きくしないといけないので、手術後に乱視が残りやすい

そのため、現在のICL手術は多くが後房空間にレンズを入れる後房型ICLになっているのです。

後房空間の広さにICLの可否が左右される

そして、この「後房空間」が狭すぎる場合はICLレンズを挿入できないのでICL手術適応外になるのです。

後房の広さには個人差があるため、その広さに合わせてICLのレンズも4種類の大きさがあります。そのため手術前の事前検査で「後房に十分なスペースがあるか」「十分なスペースがある場合はどの大きさのレンズが適するか」を調べるのです。

以上のように、理論的には後房空間の広さによってICL手術が受けられないのですが、一番小さいサイズのレンズですら入らない場合のみが該当するので、実際はごく稀なパターンであると思います。

※ICL手術には事前の適応検査が必要で、結果が不適合だと手術が受けられず、悩んだ時間や労力が無駄になってしまいます。そのため無料で適応検査と眼科の先生に相談できる病院/クリニックを活用するのがおすすめです(詳しい解説はこちら)。

角膜内皮細胞の数

そしてICL手術は角膜内皮細胞の数によっても制限されます。角膜の最も内側にある細胞・角膜内皮細胞の数(密度)もICL手術に大きな影響を与えます。具体的には、角膜内皮細胞の数(密度)が、2200個/mm2を下回るとICL手術を受けられないのです。そのため、ICL手術の適応検査では専門的な検査で角膜内皮細胞の数をチェックされます。

  • 角膜内皮細胞の数(密度)が、2200個/mm2を下回るとICL手術を受けられない

また角膜内皮細胞については、コンタクトレンズを正しく利用しないとダメージを受けるなど、あまり知られていないですが目のはたらきに重要な影響を及ぼします。詳しくはこちらの記事で詳しく説明しておりますので、興味がある方は是非ご覧になってください。

⑥取り組んでいるスポーツ

取り組んでいるスポーツの種類によってもICL手術を受けられないことがあります。目の中にレンズを挿入するICL手術は、目の近くの頭部に頻繁にダメージを受けるスポーツとは相性が良くないため、以下のようなスポーツに取り組んでいる人には推奨されません。

  • ボクシング
  • 総合格闘技
  • アメフト、ラグビーなど

そのため、私も適応検査の時に「ボクシングとかはやっていないですよね?」と眼科医の先生に聞かれました。より詳しくはこちらの記事にまとめているので気になる方はご覧ください。

※ICL手術には事前の適応検査が必要で、結果が不適合だと手術が受けられず、悩んだ時間や労力が無駄になってしまいます。そのため無料で適応検査と眼科の先生に相談できる病院/クリニックを活用するのがおすすめです(詳しい解説はこちら)。

⑦妊娠・出産

妊娠している方、出産直後の方もICL手術を受けられません。日本眼科学会、そしてICL手術で用いるレンズの製造会社・スターサージカル社のガイドラインには「禁忌」という非常に強い言葉を用いて以下のような制限が記されています。

【禁忌・禁止】

1.次の患者には適用しないこと

(18) 妊婦又は授乳期

出産すると時間の使い方も変わってくると思うので、女性の方はなるべく計画的に、できれば妊娠前に受けてしまうのが良いのかもしれません。より詳しくはこちらの記事にもまとめているので詳しく知りたい方はご覧ください。

目の疾患等

この他にも、ICL手術を受けられない場合はさまざまなケースが存在します。

日本眼科学会の屈折矯正手術のガイドライン(第8版)で設けられている基準、そしてICLレンズの製造会社・スターサージカル社が設けている基準はそれぞれ以下の通りです。細かすぎてとてもわからないと思うので、適応検査を受けてみてプロの眼科医の先生に意見を伺うのが良いかと思います。

日本眼科学会のガイドラインによるICL手術の制限

3. 実施が禁忌とされるもの

有水晶体眼内レンズ手術

① 円錐角膜
② 活動性の外眼部炎症
③ 白内障(核性近視)
④ ぶどう膜炎や強膜炎に伴う活動性の内眼部炎症
⑤ 重症の糖尿病や重症のアトピー性疾患など,創傷
治癒に影響を与える可能性の高い全身性あるいは
免疫不全疾患
⑥ 妊娠中または授乳中の女性
⑦ 進行性円錐角膜
⑧ 浅前房および角膜内皮障害

スターサージカル社のガイドラインによるICL手術の制限

【禁忌・禁止】
1.次の患者には適用しないこと
(1) 21歳未満
(2) 術前1年以内の屈折変化が0.50Dを超える患者
(3) 前房深度が3.0mm未満
(4) コラーゲンに対する過敏症(アレルギー)既往
(5) 角膜内皮障害
(6) フックス角膜変性症
(7) 虹彩炎、虹彩癒着、色素散乱症候群、偽落屑症候群の疑い、もし
くは既往
(8) 網膜色素変性、マルファン症候群、偽落屑症候群等のチン小帯が
脆弱な患者
(9) チン小帯断裂及び水晶体脱臼(亜脱臼を含む)
(10) 網膜疾患、黄斑変性、類嚢胞黄斑浮腫の疑い、もしくは既往
(11) 慢性眼内炎の疑い、もしくは既往
(12) 不正乱視の疑い、もしくは既往
(13) 片眼が弱視又は失明
(14) 視力に影響する進行性の病変(近視に関連する網膜病変は除く)
(15) 高眼圧及び緑内障
(16) インスリン依存糖尿病
(17) 他の屈折矯正手術及び/又は内眼手術歴のある患者
(18) 妊婦又は授乳期
(19) 円錐角膜
(20) 前房隅角が狭い
(21) 虹彩血管新生
(22) 白内障又は水晶体混濁
(23) 網膜剥離
(24) 活動性のぶどう膜炎
(25) 進行性の糖尿病網膜症
(26) 術中の重篤な有害事象発生症例
(27) その他、全身的、眼科疾患を伴うこと等を理由として医師が不適
当と判断した症例

※ICL手術には事前の適応検査が必要で、結果が不適合だと手術が受けられず、悩んだ時間や労力が無駄になってしまいます。そのため無料で適応検査と眼科の先生に相談できる病院/クリニックを活用するのがおすすめです(詳しい解説はこちら)。

まとめ・ICL手術が気になったら

今回はICL手術が受けられない人・できない人の特徴について紹介させていただきました。

ICL手術で手に入る裸眼生活は本当に快適です。しかし迷ったり悩んだりしても、適応検査が不適合なら時間や労力は無駄になってしまいます。まずは行動で適応検査を受診しプロの眼科医の先生に相談するのが賢い選択です。

品川近視クリニック(東京/大阪/名古屋/札幌/福岡)新宿近視クリニック(新宿)ではICL手術をするか決まっていなくても無料で相談・検査が受けられるので、是非ご活用ください。また、ICL手術についてもっと知っておきたい方には、以下の記事が参考になるはずです。

※あくまで私個人の実体験や分析です。適応検査でプロの眼科医の先生に直接確認してください

質問や相談など私が力になれることがあればこちらからお気軽にどうぞ!

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