ICL手術の副作用・後遺症として真っ先に挙げられるものが「ハローグレア(光の輪)」です。ICL手術を受けた大半の人がハロー・グレアを発症するようで、実際に私も症状が発生しました。
後遺症と聞くと心配になるかと思いますが、そんな不安や疑問を少しでも解消するため、ハローグレアの実際の見え方や仕組みなどを徹底解説してゆきます。
ICL手術の後遺症、ハローグレア(光の輪)とは
早速ですがICLの後遺症、ハローグレア(光の輪)について説明させていただきます。そもそもハロー・グレアとは、英語のハロー(halo)とグレア(glare)が語源になっており、以下のような意味を持ちます。
- ハロー(halo):光の周りに輪が見える現象(光輪視)
- グレア(glare):光が眩しく輝いて見える現象
つまりハローグレア現象とは、夜間や暗いところで光を見ると、ハロー(光の周辺に輪がかかって見える)やグレア(光が長く伸びて眩しく見えること)が発生するものです。
- 夜道など暗い環境で明るい光を見た際に、光源の周りに光の輪っかが見える現象
- ICL手術後はほぼ間違いなく発生するが、時間経過で気にならなくなる
具体的には、光の周りに薄い輪が見えたり光が眩しく見えたりします。
私自身、手術後の帰り道では光がピカピカしていたのを覚えていますが、2週間ほどすると全く気にならなくなりました(消えたということです)。そんなハローグレア(光の輪)について、実際の見え方を説明していきたいと思います。
※ICL手術には事前の適応検査が必要で、結果が不適合だと手術が受けられず、悩んだ時間や労力が無駄になってしまいます。そのため無料で適応検査と眼科の先生に相談できる病院/クリニックを活用するのがおすすめです(詳しい解説はこちら)。
ハローグレアの見え方・イメージ
それでは気になるハロー・グレア(光の輪)の見え方がどのようなものか、解説していきたいと思います。
日常生活で発生するハローグレア
突然ですが、暗い場所で強い光を見ると、下の写真のように光が強く見えたり、輪が見えたりしたことはありませんか?
(下の写真は、陰った日中に日陰から太陽を見たときのイメージです)
実はハロー・グレア現象の見え方はこれとほぼ同じ、つまりハローグレア現象はICL手術を受けなくても日常的に発生しているものなのです。
ICL手術後のハローグレアのイメージ
イメージを掴んでいただいた上で、ICL手術後にはハローグレアがどのように見えるかを説明したいと思います。
あくまでイメージ図にはなりますが、以下のような見え方です。
街灯の周りには光の輪っか(ハロー)が、車のライトはギラつき眩しく見える(グレア)が分かるかと思います。
分かりやすいように少し画像を編集していますが、手術直後の見え方に極めて近いと思います。
このようにICL手術後は、夜間に強い光を見るとハローグレア現象が発生するのです。
※ICL手術には事前の適応検査が必要で、結果が不適合だと手術が受けられず、悩んだ時間や労力が無駄になってしまいます。そのため無料で適応検査と眼科の先生に相談できる病院/クリニックを活用するのがおすすめです(詳しい解説はこちら)。
ハローグレアが発生する理由・原理
ハローグレアは日常生活でも発生すると説明させて頂きましたが、ICL手術だけでなくレーシックでも発生します。
ICL手術・レーシック、それぞれ何故ハロー・グレアが発生するかの理由を説明させていただきます。
ICL手術でハローグレアが発生する理由
それではハローグレア現象はなぜ発生するのでしょうか?実はICL手術で挿入するレンズの中央にある穴が原因です。
ICL(穴あき後房型ICL、ホールICL)で目の中に埋め込むレンズは下記のような形になっており、中央に直径0.36mmの穴が開いています。このレンズの穴には、目の中の水の流れを保ち、眼圧上昇を抑えるという役割があります。
そしてICL手術によるハローグレア現象の原因は、挿入するレンズ中央の穴の淵に光が反射し、それが光の輪のように見えるというものです。
かつてのICLレンズには穴が開いておらず、組織液の循環が悪くなり白内障や緑内障のリスクが高まる課題がありました。この課題を解決するために現在の穴空きレンズが開発された、という経緯があるのです。
つまり、目の状態を健全に保つことと引き換えに、光の輪が見えるようになったということです。
レーシックでのハローグレア現象の発生理由
ICL手術でハローグレア現象が見える理由を説明しましたが、レーシックでは全く事情が異なります。「レーシックと異なりICLには可逆性がある」と繰り返し伝えている通り、レーシック手術では角膜を削ることで視力回復を行います。
実はハロー・グレア現象の理由もここにあります。角膜を削ることで光の屈折度が変化することにより、ハローグレア現象が発生するのです。
※ICL手術には事前の適応検査が必要で、結果が不適合だと手術が受けられず、悩んだ時間や労力が無駄になってしまいます。そのため無料で適応検査と眼科の先生に相談できる病院/クリニックを活用するのがおすすめです(詳しい解説はこちら)。
ハローグレアの日常生活への影響やストレス
そんなハローグレアですが、日常生活にはどのような影響があるのか、ストレスはあるのか、いつ治るのか、体験談を紹介したいと思います。
私の場合、ハローグレアによる影響やストレスは皆無
まずはご安心ください、結論としては、ICL手術後のハローグレアによる影響やストレスは全くありませんでした。
ICL手術直後は強いハローグレアが発生
私の場合、ICL手術当時にハロー・グレア現象が起こりました。
私は夕方に手術を受けたので、帰り道は街灯がついていたのですが、その光がピカピカ輝いていたのを覚えています。「これが話に聞いていたハローグレア現象か・・・!本当にこうなるのか・・・!」と思ったものです。
ストレスには感じませんでしたが、「ずっとこのままだったらちょっと嫌だな・・・」と思ったのを覚えています
ICL手術から1〜2週間でハローグレアは気にならなくなる
しかし、手術日から日数が経過するにつれて光の輪はどんどん薄くなり、どんどん気にならなくなっていきました。
目安として、術後1週間ほどは夜道を歩くと気になった記憶がありますが、2週間後には全く気にならなくなっていました。
手術からしばらく経った現在では、暗闇で強い光を見た時ごくたまに光の輪が見えることがあります。しかし、全く気になりません。
ICL手術で裸眼を手にできたメリットに比べると、ほぼ0に等しいようなデメリットです。
ICL手術の場合、ハローグレアは1〜2週間で消えてなくなる
ハローグレア現象の感じ方には個人差がある
ハローグレア現象は、レーシック手術では症状が重く時には後遺症になってしまうことがあるようです。
しかしICL手術では非常に影響が弱く、しばらく経つと気にならなくなることが多いと言われています。上述した通り私もそうでした。
一方、夜間に車の運転をする人は車のライトが輝いて見えるようなこともあるようで、その感じ方には個人差があるようです。
ICL手術によるハローグレア現象の口コミ・感想
TwitterでICL手術によるハローグレア現象の口コミを集めました。
人によって感じ方に差があることがわかるかと思いますが、どの方もネガティブな影響を感じていないことがわかるかと思います。
※ICL手術には事前の適応検査が必要で、結果が不適合だと手術が受けられず、悩んだ時間や労力が無駄になってしまいます。そのため無料で適応検査と眼科の先生に相談できる病院/クリニックを活用するのがおすすめです(詳しい解説はこちら)。
ICL手術によるハローグレア以外の見え方への影響
実はICL手術前後では、ハローグレア現象以外にも様々な見え方への影響が生じます(先に断っておきますが、深刻なものではありません)。気になる方はこちらの記事に網羅的にまとめたので、ぜひご覧ください。
まとめ・ICL手術が気になったら
今回はICLの後遺症、ハローグレア現象について、詳細に説明させて頂きました。
ICL手術で手に入る裸眼生活は本当に快適です。しかし迷ったり悩んだりしても、適応検査が不適合なら時間や労力は無駄になってしまいます。まずは行動で適応検査を受診しプロの眼科医の先生に相談するのが賢い選択です。
品川近視クリニック(東京/大阪/名古屋/札幌/福岡)、先進会眼科(東京/大阪/名古屋/福岡)、 新宿近視クリニック(新宿)ではICL手術をするか決まっていなくても無料で相談・検査が受けられるので、是非ご活用ください。また、ICL手術についてもっと知っておきたい方には、以下の記事が参考になるはずです。
- ICL手術が気になったらまず最初にするべきこと
- 仕組みや歴史などICL手術の基礎知識
- 私自身のICL手術の体験談(ICL手術との出会いから手術後の様子まで)
- 地域ごとのICL対応眼科の一覧と比較検討(北海道/札幌、東北、新潟、栃木、群馬、茨城、東京、神奈川、千葉、埼玉、山梨、富山/石川、静岡、愛知/名古屋、京都、大阪/関西、兵庫、広島/岡山、福岡/九州)
※あくまで私個人の実体験や分析です。適応検査でプロの眼科医の先生に直接確認してください
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