ICL手術は50代でも受けられるか公式ガイドから解説

夢の裸眼生活を手に入れることができるICL手術、老視や老眼が気になる50代の方はICL手術を受けることができるのでしょうか?

この記事を読めば、50代の方がICL手術を受けられるかどうかが公式ガイドラインの情報からわかります

(※ICL手術が気になる方は、品川近視クリニック(東京/名古屋/大阪/札幌/福岡)、新宿近視クリニック(東京)では検査受診と眼科医への相談が無料でできるのでおすすめです(詳しくはこちらの記事をご覧ください))

記事の筆者
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東大・海外大を卒業後、戦略コンサルで勤務していた「チルbot」です!メガネ・コンタクト歴は20年以上、昼にはドライアイで目がカピカピでしたが、医師の友人や眼科の先生へのヒアリングを経て2020年にICL手術を実施、視力は0.03から1.5に回復し、夢の裸眼生活を実現しました。20代最高の投資・ICL手術について実体験から解説していきます

50代でもICL手術を受けることはできる

結論として、50代でもICL手術を受けることはできます。これについて、ICL手術の公式ガイドラインと、病院やクリニックの実績という2点から説明したいと思います。

公式ガイドラインによる根拠

50代でもICL手術を受けることができるかを判断するために、ICL手術の年齢制限の根拠となる、2024年2月8日に発表された日本眼科学会の屈折矯正手術のガイドライン(第8版)、ICLレンズの製造会社・スターサージカル社のガイドラインを参照します。

それぞれ以下のようにICL手術の年齢制限が決められています。

日本眼科学会のガイドライン患者本人の十分な判断と同意を求める趣旨と、late onset myopiaを考慮に入れ、18歳以上とする。なお、未成年者は親権者の同意を必要とする。

水晶体の加齢変化を十分に考慮し、老視年齢の患者には慎重に施術する。
スターサージカル社のガイドライン1. 次の患者には適用しないこと (1) 21歳未満

1. 使用注意(次の患者には慎重に適用すること) (2)角膜内皮細胞密度が下記の表に示した値を下回る患者(21〜25歳:2800個、26〜30歳:2650個。31〜35歳:2400個、36〜45歳:2200個)

わかりやすく言うと、それぞれICL手術の年齢制限について以下のように定めているということです。

何歳から何歳まで
日本眼科学会のガイドライン18歳未満はICL手術禁止、未成年は親権者の同意が必要老視年齢(一般的に45〜50歳以上)の方には慎重に施術
スターサージカル社のガイドライン21歳未満はICL手術禁止角膜内皮細胞の数によっては慎重に適用

つまり、いずれのガイドラインでも50代だからといってICL手術が受けられないわけではなく、慎重に施術・適用した上でICL手術が受けられる可能性があると定めているのです。

どちらのガイドラインに従うかによって眼科やクリニックで判断が異なる可能性があるため、50代でICL手術を検討している場合は、プロの眼科医の先生に意見を聞くのが良いと考えられます。

※ICL手術には事前の適応検査が必要で、結果が不適合だと手術が受けられず、悩んだ時間や労力が無駄になってしまいます。そのため無料で適応検査と眼科の先生に相談できる病院/クリニックを活用するのがおすすめです(詳しい解説はこちら)。

病院/クリニックの実績による根拠

そして、病院やクリニックによってはICL手術を受けた患者の年齢の情報を公開しています。東京にある新宿近視クリニック、山王病院アイセンターでは以下の通りとのことでした。

  • 新宿近視クリニックの実績(10代:2%、20代:37%、30代:37%、40代:19%、50代:5%)
  • 山王病院アイセンターの実績(平均年齢32.8歳、17歳〜63歳で実績あり)

新宿近視クリニックのICL手術の症例実績・17,088件(2023年3月末まで)のうち5%、つまり854人が50代でICL手術を受けたと言うことです。そして山王病院アイセンターでICL手術を受けた最高齢はなんと63歳にもなるのです。

やはり「何歳だからICL手術が受けられる・受けられない」と決められているわけではなく、検査で眼科医の先生が目の状態をチェックして個別に判断してもらうのが確実と言うことでしょう。

※ICL手術には事前の適応検査が必要で、結果が不適合だと手術が受けられず、悩んだ時間や労力が無駄になってしまいます。そのため無料で適応検査と眼科の先生に相談できる病院/クリニックを活用するのがおすすめです(詳しい解説はこちら)。

年齢を重ねるとICL手術を慎重に判断したほうがいい理由

上記を逆に捉えると、50代以上にはICL手術を慎重に施術・適用する必要があり、場合によっては制限が必要な可能性もあると言うことです。どうしてこのような年齢制限があるのでしょうか?理由は3つほどあるので順番に紹介します。

加齢とともに角膜内皮細胞が減少するから

理由の1つ目は、ICL手術を受ける上で必要となる角膜内皮細胞の個数が加齢とともに減少してしまうからです。

角膜内皮細胞とは角膜の一番内側の膜を形作っている細胞で、角膜の透明度を保つ役割を果たしています。角膜内皮細胞が過度に減少すると、角膜が水分を吸収してむくんで濁ってしまい、以下のような影響があります(なんとコンタクトレンズの利用も角膜内皮細胞の減少を加速させてしまいます、詳しくはこちらをご覧ください))。

  • 3000個/mm2:正常
  • 2200個/mm2:全年代でICL手術が不可能に
  • 2000個/mm2:コンタクトレンズの使用を中止
  • 1500個/mm2:レーシックによる近視矯正手術が困難に
  • 1000個/mm2:角膜の白濁
  • 500個/mm2:水疱性角膜症を発症

(※白内障手術の際は角膜内細胞が数百個減少するので、少ないと白内障手術が受けられないことも)

そして角膜内皮細胞の数は加齢とともに自然と減少するため、40代・50代の方はICL手術を受けるのに必要な角膜内皮細胞の数・密度が不足していることがあり得るのです。角膜内皮細胞の数や密度は検査でしかわからないので、適応検査を受けて眼科医の意見を聞くことをお勧めします。

角膜内皮細胞の数や密度が足りないと、年齢関係なくICL手術が受けられない可能性がある

※ICL手術には事前の適応検査が必要で、結果が不適合だと手術が受けられず、悩んだ時間や労力が無駄になってしまいます。そのため無料で適応検査と眼科の先生に相談できる病院/クリニックを活用するのがおすすめです(詳しい解説はこちら)。

老眼になるとICL手術の効果が弱まるから

一般的に加齢が進むと、視力調節が上手くできなくなる老眼という症状が現れます。

老眼を発症する年齢は40代が最も多く、50代になるとほとんどの人が程度に差はあれ老眼の症状を発症します。そして老眼になると目のピント調節機能が弱まってしまい、近くの物をはっきりと見るのが難しくなります。そのため、老眼が進行している状態でICL手術を受けて遠くが見えるようになったとしても、近くや手元は見辛いままになるのです。

つまり、ICL手術を受けても近くや手元の見辛さを残してしまい効果が限定的であるため、推奨されないということです。逆に言えば、若い人はなるべく早いうちにICL手術を受けた方がそのメリットを享受できるということです。

老眼になると、目のピント調節機能が弱まり、ICL手術を受けても効果が限定的になってしまう

理由③:白内障になるとICL手術の効果が弱まるから

 白内障は加齢に伴って生じる目の病気ですが、40代を過ぎると白内障のリスクも増加し、高齢者になると大半の人が白内障を経験することになります。

白内障が進行してしまうと失明のリスクがあるため、白内障手術で対処する必要があります。白内障手術は目の水晶体を取り除いて人工レンズに入れ替えるもので、手術後はピント調節が行えなくなってしまうのです。

ICL手術は、目の中にレンズを埋め込むことで焦点の位置を調整する視力矯正手術のため、白内障治療で水晶体を取り除いてピント調節ができなくなると、ICL手術の効果は限定的になってしまうので推奨されないということです。

白内障になると目のピント調節ができなくなり、ICL手術を受けても効果が限定的になってしまう

50代でICL手術を受ける時の注意事項

このように、ガイドラインによると40代でもICL手術を受けられる可能性があることがわかりましたが、以下のようなことに注意が必要です。

高額な費用をやりくりできるか考える

病院によって費用は異なるものの、ICL手術には50万円以上の費用が必要です。個人にもよるかとは思いますが、例えば子供がいる家庭などにとっては非常に高い買い物になるはずです。もちろん目の悪さやメガネのコンプレックスを解決することも大切ですが、本当に自分がその手術代をやりくりできるかしっかり考えるようにしましょう。

ICL手術の費用の相場はこちらで、ローンや分割払いでICL手術が受けられる眼科/クリニックはこちらで紹介しています。

スケジュールを確保できるかを考える

感染症などのリスクを防ぐために、ICL手術の前後には以下のように様々な制限事項が設けられています(より詳しくはこちらをご覧ください)。

ICL手術のスケジュールと制限事項を一覧で解説

50代だとまだ仕事をしている人も多いとは思いますが、ICL手術の当日や翌日は当然休みを取らなければいけないですし、入浴やシャワーが禁止されたり、運動が禁止されるなど影響が多いはずです。こうした制限事項を守るために、しっかりとスケジュールが確保できるか考えましょう。

※ICL手術には事前の適応検査が必要で、結果が不適合だと手術が受けられず、悩んだ時間や労力が無駄になってしまいます。そのため無料で適応検査と眼科の先生に相談できる病院/クリニックを活用するのがおすすめです(詳しい解説はこちら)。

プロの眼科医の先生の意見に従う

50代でもICL手術を受けられる可能性があると言うのは上記のガイドラインを見ればわかりますが、実際に検査をして目の状態を確認してみないとなんともわかりません。また眼科医の先生がプロの立場から、本当にお勧めするかしないかを率直に教えてくれるはずです。自分1人で結論を出すのではなく、しっかりとプロの意見を聞いて判断しましょう。

まとめ・ICL手術が気になったら

今回は50代の方でもICL手術を受けることができるかどうかについて紹介させていただきました。

ICL手術で手に入る裸眼生活は本当に快適です。しかし迷ったり悩んだりしても、適応検査が不適合なら時間や労力は無駄になってしまいます。まずは行動で適応検査を受診しプロの眼科医の先生に相談するのが賢い選択です。

品川近視クリニック(東京/大阪/名古屋/札幌/福岡)新宿近視クリニック(新宿)ではICL手術をするか決まっていなくても無料で相談・検査が受けられるので、是非ご活用ください。また、ICL手術についてもっと知っておきたい方には、以下の記事が参考になるはずです。

※あくまで私個人の実体験や分析です。適応検査でプロの眼科医の先生に直接確認してください

質問や相談など私が力になれることがあればこちらからお気軽にどうぞ!

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