コンサルは虚業?無能?役に立たない?3つの視点で分かるその価値と限界

この記事で解決できること
  • コンサルは虚業と言えるのかどうか
  • クライアントがコンサルは虚業/虚業ではないと感じるケース
  • コンサル勤務者自身がコンサルは虚業/虚業ではないと感じるケース
  • 伝統的大企業や新興IT企業等の勤務者がコンサルは虚業/虚業ではないと感じるケース
記事の筆者
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東大を卒業後、外資メーカー/戦略コンサル/VCで勤務していた「チルbot」です。コンサル転職以外にも、裸眼生活を実現したICL手術、英会話などのスキルアップ術など、「やってよかった!」と自信を持っておすすめできる実体験を紹介しています。

コンサルティングファームというと、極めて優秀な社員がレベルの高い頭脳労働をする高収入な職業、そんなイメージを抱いている方は多いと思います。一方で「コンサルは虚業だ」「コンサルは無能」「コンサルは役に立たない」といった声や意見も多く、なんとコンサル自身がこうした評価を口にすることもあるのです。

この記事を読めば、「コンサルは虚業だ」という感想について、虚業/虚業ではないという単純な結論ではなく、3つの視点から、コンサルの提供価値とその限界をしっかりと理解できます。

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コンサルの仕事は虚業か?

まず初めに「コンサルは虚業か、虚業でないか」という二元論で単純に決めつけることはできません。それは「どんな立場から見るか」によって物事の評価は異なるはずであるからです(Twitterなどは極論が本当に多いので注意です)。

よって今回は、「コンサルが虚業である」「コンサルは虚業ではない」と感じるケースについて、以下の3つの視点から理由とともに解説していきたいと思います。

コンサルは虚業か、そうでないかを分析する3つの視点
  1. クライアントの視点
  2. コンサルタントの視点
  3. 外部からの視点

それでは1つずつ説明していきたいと思います。

クライアントの視点

まずコンサルティングファームに仕事を発注するクライアントの視点ですが、コンサルの仕事は決して虚業でないとも、やはり虚業だとも映り得るはずです。

クライアントがコンサルは虚業だと感じるケース

まずは、クライアントが「コンサルは虚業だ」となるケースにはどのようなものがあるか解説したいと思います。

クライアントが「コンサルは虚業だ」と感じるケース
  1. プロジェクトの目的やイシューが曖昧
  2. コンサルのプロジェクト推進が悪く成果品質が満たない
  3. コンサルに対するクライアント側の期待値のバラツキ

それぞれ解説させてください。

プロジェクトの目的やイシューが曖昧

クライアントが「コンサルは虚業だ」と感じる1つ目のケースとしては、「プロジェクトの目的やイシューが曖昧」な場合があります。これはクライアントとコンサル双方に責があるパターンです。

プロジェクトの始まりには、当然ですが「目的」や「解くべきイシュー」を設定します。それがなければそもそも何のためのプロジェクトなのかが不明瞭なため、プロジェクトがうまくいったのかいかなかったのかが判断できないからです。

一方で、コンサルを使い慣れていないクライアントや、期余り予算でコンサルに発注したクライアントは、「とりあえずコンサルに頼めば何かしてくれるだろう」という曖昧な姿勢でいることも少なくありません。そしてプロジェクト後半になると、何のために高額のフィーを払ったのかがわからなくなり、コンサルにスコープの再設定を迫ったり、プロジェクトが無価値だったと、コンサルは虚業だと罵る結末になってしまうのです。

また事業環境の変化が激しい近年では、目的やイシューを明確に決められないことも多々あります。そのため不明瞭な課題に対してどのような手順で取り組むのかを決めてゆく「アプローチ型」で推進するプロジェクトの数が増えているのです。結果としてプロジェクト終了時に「手順が明らかになったことは成果なのか?」と納得感を得づらいような状況が生じやすくなっているという背景もあります。

こうした最悪の結末を防ぐために当然パートナーやマネージャーがプロジェクト前に「目的やイシューの定義」を行うのは常識ですが、曖昧なクライアントの姿勢に引っ張られて曖昧なプロジェクト推進をしてしまう失敗例は少なくありません。

コンサルのプロジェクト推進が悪く成果品質が満たない

クライアントが「コンサルは虚業だ」と感じる2つ目のケースとしては、「コンサルのプロジェクト推進が悪く成果品質が満たない」場合があります。これは主にコンサル側に責があるパターンです。

前述した「プロジェクトの目的やイシュー」が明瞭であったとしても、プロジェクトマネージャーの力量が不足しており、当初設定した成果品質を満たせない場合は当然「コンサルは虚業」と呼ばれても仕方がないと思います。

プロジェクトマネージャーがマネージしなければいけないのは、アナリストやコンサルタントをはじめとしたプロジェクトメンバーだけではありません。例えばクライアント側へのマネジメントインタビューや現場や部署間の巻き込みなど、必ずしも自身が受け入れられていないクライアント社内も変数として動かしていかなければいけないのです。

当然それをしてこそ高いフィーに見合ったコンサルの仕事ではあるのですが、近年コンサルティング業界の規模拡大に伴ってマネージャーの質も低下傾向と言われているのが実態です。事業環境・コンサル社内・クライアント社内、さまざまなステークホルダーとそれに伴う変数をマネージしてプロジェクトを「遂行」することこそコンサルの仕事と言えるでしょう。

コンサルに対するクライアント側の期待値のバラツキ

クライアントが「コンサルは虚業だ」と感じる3つ目のケースとしては、「コンサルに対するクライアント側の期待値のバラツキがある」場合があります。これは主にクライアント側に責があるパターンです。

コンサルにプロジェクトを依頼するのは、クライアント側では部長クラス(General Manager)以上の場合が多いと思います。しかし当然プロジェクトの中では、その部下であったり、他の部署であったり、クライアント社内の他の人間と折衝しながら進めていくのが一般的です。そしてこの「頼んだ人間と実際に実行する人間が違う」ことが問題を生むことになります。

部下からすれば上司がコンサルと握った内容が現場感覚からずれていることもあるでしょうし、社内の他部署は敵対勢力で、この「コンサルに発注したプロジェクト」を失敗・頓挫させようという政治の意志が働いている場合もあります。当然ですが全員が全員協力的である訳ではなく、「〇〇さんは虚業のコンサルに莫大なフィーを払っている」と都合の良い批判の種にされることは往々にして発生します。

そしてこうした時に明暗を分けるのは、クライアント側がコンサルに任せきりにならず、一緒に協力して社内の協力を取り付けて推進してくれるかどうかです。当然コンサルには社内の人間にはできない「第三者」の価値はありますが、第三者に任せきりでうまくいくほど人間社会の組織は単純ではありません。

ロジカル是とされるコンサルティング業界において、ヒューマンスキルが必要となる代表的な場面と言えると思います。

クライアントがコンサルは虚業ではないと感じるケース

続いて、クライアントが「コンサルは虚業ではない」となるケース、つまりはコンサルが価値提供できていると感じる場合にはどのようなものがあるか解説したいと思います。

クライアントが「コンサルは虚業ではない」と感じるケース
  1. 組織の中の人間にはできないコンサルならではの価値発揮をしている

組織の中の人間にはできない価値発揮をしている

クライアントが「コンサルは虚業ではない」と感じるケースとしては、「組織の中の人間にはできない価値発揮をしている」場合があります。

コンサルタントの提供価値は、「ロジカルシンキング」でも「ベストプラクティスの知識」でもなく、「第三者という立場」に最も強く紐づいていると私は考えています。クライアントの視点からでは見えない課題を見つけたり、クライアント内部からの「内圧」では変え難い状況を、第三者であるコンサルの「外圧」によって変えていくのがその例です。

ロジカルシンキングなどのスキルセットや、事業・経営に関するベストプラクティスは、急速に共有知化が進んでいます。こうしたスキルや知識がありさえすれば経営課題を解決できるならば、コンサルティングファームに頼まずともそもそも経営課題は社内だけで解決できているはずです。

そうではなく、人間が集まってできた会社という組織、それに紐づく人や組織や政治などの問題が複雑に絡み合っているからこそ課題解決が難しいのであり、外圧を用いたその解決・推進にこそ「虚業」とは言えないコンサルの価値があると考えています。一方で自分たちの価値はスキルや知識だと思い込んでいるコンサルタントは「虚業」のレッテルを貼られ得るでしょう(コンサル万能主義の高学歴エリートにありがちです笑)。

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コンサルタントの視点

続いてコンサルティングファームで働くコンサルタントの視点からは当然、自分たちコンサルの仕事は決して虚業でないと映るはずです。しかし最近では私の知り合いのコンサルが「コンサルは虚業だ」と自嘲気味に話しているのもよく耳にします。それぞれについてどのようなケースがあるか説明していきましょう。

コンサルタントがコンサルは虚業だと感じるケース

まずは、コンサル自身が「コンサルは虚業だ」となるケースにはどのようなものがあるか解説したいと思います。

コンサルタント自身が「コンサルは虚業だ」と感じるケース
  1. コンサルの仕事に対する「能力」は高いが「適性」がない
  2. 近年の人員拡大に懸念を感じている

それぞれ解説させてください。

コンサルの仕事に対する「能力」は高いが「適性」がない

コンサル自身が「コンサルは虚業だ」と感じる1つ目のケースとしては、「コンサルの仕事に対する能力は高いが適性がない」場合があります。私の知り合いでは最も多いパターンです。

コンサルティングという仕事に携わる上で最も大切なことは「能力」ではなく「適性」であると考えています(コンサルティング以外の仕事、仕事以外の全てに通じますが)。コンサルの仕事を要約すると「第三者であるクライアントの経営課題の解決」になりますが、これに対してパッションやモチベーションを感じることができなければ、プロジェクト中の忙しさやクライアントからのプレッシャーはただただストレスにしか感じられないであろうからです。

そうした際に、能力は足りているものの、こうしたコンサルの仕事に対して適性がないとどうなってしまうでしょうか?コンサルティングファームにおけるすべての仕事は、目的意識がないただの作業になってしまうはずです。そして能力が高ければ高いほどその作業をスムーズにこなせてしまうため、作業を乗り越えてゆく面白みも感じられなくなっていきます。結果として、「自分がやっていることはただの虚業である」という結論に辿り着いてしまうのでしょう。

私も後輩や他のファームに勤める友人と会うと、結構な割合で「自分たちがやってることは虚業ですよ」と自嘲気味に話している姿を目にします。解決法は単純で「合っていないということがわかったのだから、コンサルのキャリアと経験を持って新天地に飛び出せば良い」だけなのですが、変に高い給与や「頭脳労働」をしているという自負から状況を変えられない負のスパイラルに入ってしまうのでしょ

近年の人員拡大に違和感を感じている

コンサル自身が「コンサルは虚業だ」と感じる2つ目のケースとしては、「近年の人員拡大に違和感を感じている」場合があります。トラディショナルな戦略部分の価値発揮にコンサルとしてのレゾンデートルを感じていた人に多いパターンです。

近年、コンサルティングファームのビジネスモデルは大きく変化しています。

近年のコンサルティングファームのビジネスモデルの変遷
  • 1960年〜1990年代:ロジカルシンキングのようなスキルセットと、経営のベストプラクティスの掛け合わせにより、少数精鋭の社員による戦略レイヤーでの経営課題解決を主な提供価値としていた。
  • 2000年代〜:①コンサル卒業生の増加に伴う本やインターネットでの情報発信によるスキルや知識の急速な共有知化、②事業環境が急速に変化する時代において戦略レイヤーだけでなく実行レイヤーの重要性向上、という変化が発生。実行レイヤー(インプリ)へ進出し、従順に働く若手の採用のため新卒採用を拡大。
  • 2010年代半ば〜:IoT端末や5G回線の普及、クラウド化などによりデジタルトランスフォーメーション(DX)がバズワードに。DXに対応できない伝統的大企業に対してDXの戦略〜実行支援へ進出。クライアントへの常駐も含んだ高級人材派遣業へと舵を切り、中途入社含めて大量採用を行う時代へ。

以上を見ていたければわかるように、かつては少数精鋭による戦略系プロジェクトがコンサルの主戦場でしたが、現在では新卒・中途で大量採用を行い、DX含めた実行レイヤーに対応していく形へと変化しているのです。こうしたコンサルのあり方の変化は、かつての戦略支援をレゾンデートルとしていた時代からすると「高級人材派遣業」と揶揄されるものです(例としては、高級焼肉店がチェーン化してようなものでしょうか)。

「DX」といったバズワードによって「波に乗り遅れますよ」と経営者の危機を煽り、DXプロジェクトを取り付ける。そして大量の実行部隊を常駐派遣して多額のフィーを稼ぐモデルはマッチポンプのように見えてしまうこともあるかもしれません。そうした姿を見て「コンサルは虚業だ(になった)」と口にする卒業生は何人か見てきました(もちろん全てのコンサル・全てのプロジェクトがそうではないという点はご承知おきください)

コンサルタントがコンサルは虚業ではないと感じるケース

続いて、コンサル自身が「コンサルは虚業ではない」となるケースにはどのようなものがあるか解説したいと思います。

コンサルタント自身が「コンサルは虚業ではない」と感じるケース
  1. コンサルの価値も限界もしっかり認識している
  2. コンサルの限界を認識せずコンサル至上主義に陥っている

どんな職業もそうですが、しっかりと俯瞰した上で誇りを持って取り組んでいるか、それとも盲目的に慢心して取り組んでいるかの2つのケースがあると考えています。それぞれ解説させてください。

コンサルの価値も限界もしっかり認識している

コンサル自身が「コンサルは虚業ではない」と感じる1つ目のケースとしては、「コンサルの価値も限界もしっかり認識している」場合があります。

多くの人にとってコンサルティングファームは優秀な人材が集まった組織のように写っていると思いますが、経験を重ねれば重ねるほどその限界も見えてきます。限界の例としては例えば以下のようなものがあります。

コンサルティングファームの限界の例
  1. 立場:事業の主体ではなくあくまで第三者である
  2. ケイパビリティ:主なクライアントは伝統的大企業で、GAFAMを中心とする新興IT企業には入り込めていない

1つ目は、当然自分たちで事業を推進している立場でも経験があるわけでもなく、あくまで第三者のアドバイザーであるという点です。そして2点目はテクノロジーに対する深い理解や実行力、デジタルサービスの企画・実行力が重要になる中で、こうした分野についてはコンサルのはるか先をゆく新興IT企業に価値提供ができないという点です。

私の経験則ですが、盲目的にならずこのような限界を冷静に見極めている人こそ、コンサルとしての自分の役割を認識し、誇りを持って仕事に取り組む傾向にあると感じています。コンサルの限界を認めつつも、「コンサルは虚業だ」などと安易な悲観論に逃げず、粛々と自分の責任を果たしてゆく。こうした方こそ本当のコンサルタントと言えるでしょう。

コンサルの限界を認識せずコンサル至上主義に陥っている

そしてコンサル自身が「コンサルは虚業ではない」と感じる2つ目のケースとしては、「コンサルの限界を認識せずコンサル至上主義に陥っている」場合があります。1つ目のケースの真逆なのでわかりやすいとは思います。

上述したようにコンサルティングファームの役割には当然限界もありますが、偏差値至上主義的に戦略コンサルに新卒入社した方や、「エリート」「高収入」といったキーワードにつられて盲目的にコンサル転職してきた方は、「コンサル、そしてコンサルに勤めている自分は最強だ」と考えがちな傾向にあるというのが経験則です

そうした方達にとっては、当然自分達がしている価値ある仕事は「虚業」などであるはずがありません。入社年次が若ければ若いほど、世の中の誰よりも難易度が高い仕事をしていると盲信し、その中にいる自分に心酔している人をよく見かけます。自分の仕事に誇りがあるのは素晴らしいことなのですが、俯瞰的な視点を忘れてはいけないということです。

正直な話をすると、最近のコンサルの大量採用に「盲目的に」乗っかっている人は多くがこのタイプなのではないかと考えています。世の中がAがいいといえばAに行き、BがいいといえばBに行くであろうからです(もちろん意志があった上でコンサルを目指されている方、働かれている方を否定するものではありません)。

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外部の視点

以上、コンサルに仕事を発注するクライアント、そしてコンサル自身が「コンサルは虚業」「コンサルは虚業ではない」と思うケースについて紹介させていただきました。

最後に、コンサルとは関係がない外部からはどのような評価を一般的に得ているかを紹介したいと思います。

伝統的大企業

まずは伝統的大企業ですが、こうした会社に勤めている方は「コンサルが虚業」とはとても思っていないケースが多いように感じます。

そもそもコンサルはこうした伝統的大企業に対して、経営課題における戦略面や実行面の支援、SIerに代わるDXソリューションなどを提供してきました。そのため伝統的大企業にとってコンサルは「自分達ができないことをできる、やってくれる人たち」なので、当然勤めている社員の人も「コンサルは虚業などではなく頼れる専門家」という印象を持っていることが多いのです。

新興IT企業・スタートアップ

次に新興IT企業やスタートアップですが、こうした会社に勤めている方には「コンサルが虚業」とまではいかずとも、あまり評価をされていない場合も多いように感じます。

上述したような伝統的大企業とは異なり、新興IT企業やスタートアップはコンサルでは比較にならないくらいのデジタルテクノロジーに関するケイパやメンバーを備えていることが多いです。つまり伝統的大企業に対しては情報の非対称性でDXビジネスができるコンサルですが、そのやり方が新興IT企業やスタートアップには通用しないということです。

当然DXだけがコンサルのプロジェクトの全てではなく、新興IT企業も必ず直面する一般的な組織課題等にコンサルは価値を発揮することはできます。しかしこうした企業はコンサルにはないケイパビリティを持っており、自分達が事業の主体でコンサルには頼る必要はないという自負があることが多いです。

そのため「コンサルは虚業」とまではいかずとも盲目的に良い評価をしているばかりではないことが多い印象です。

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コンサル転職を考えている方へ

上述したように「虚業」という意見もありますが、それでもコンサルティングファームは非常にチャレンジングでそれに見合う報酬も得られる環境です。

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また通常の転職サイトでは、MBBと呼ばれるマッキンゼー・ベイン・BCGの求人案件は取り扱っていないことが殆どです(BCGは2018年頃から結構オープンになってきた印象ですが)。しかしアクシスはコンサル特化型エージェントとして、クライアントとなるコンサルティングファームから信頼やパイプを得られている結果、約77%が他では公開されていない非公開求人となっているそうです。

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特徴的なこととして、実績部分にはベイン・アンド・カンパニーに内定・転職した方の声が多数書かれていました。MBBの中でもベインは特に戦略部分に特化しており、近年の実行部分への進出に伴い採用の門戸を広げているマッキンゼー・BCGとは異なり、いまだに採用を絞っています。

恐らくはメンバーがベイン出身ということもあって独自のパイプや窓口もあるのだとは思いますが、上記のような転職サービスでもなかなか出てこないベインへの転職支援実績があることは一番の特徴だと言えるでしょう。

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ポストコンサルのキャリアに迷っている方へ

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そんなポストコンサルのキャリア探しの手法をいくつか紹介させていただけたらと考えています。

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まず1つ目として「キャリアコンサルタントに話を聞く」ということが挙げられます。しかし「ポストコンサル」という特殊なキャリアについては一般的なキャリアコンサルタントからは的確なアドバイスを得るのが難しいのが実情です。

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例えばスタートアップや事業会社への転職でいえば事業企画や経営企画のポジションで数千万円台のオファーがあったり、フリーコンサルでいえば100万円以上の案件を紹介してもらえたり、独立支援も得ることが可能です。「コンサル」という切り口からのベストプラクティスを学ぶという意味では、まず一度話を聞いてもらって損はないかと思います。

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ファームに依存しない生き方の自信をつける

そして2つ目として「ファームを辞めても生きていけるんだという自信をつける」ということが挙げられます。つまりどういうことかというと自分自身で案件やプロジェクトを受注して収入を得てみるということです。

上述したアクシスコンサルティングが運営しているフリーコンサルBizをはじめとして、コンサルタントジョブアビリティクラウドなどフリーコンサルタント向けの案件紹介サービスは多数存在します。ファームに就業中であってもこうしたところに登録しておけば案件紹介などの連絡がくるので「あ、独立してもこれくらいの仕事でこれくらいの収入が得られるんだ」という目安がわかります(そして自分のチャージを知らない多くの方にとっては高額に感じることが多いはずです)。

いくら戦略コンサルといえど、結局はサラリーマンであることに変わりはありません。そして会社員の給料でしかお金を稼いだことがない人と、自分の力で稼いだことがある人の感覚は大きく異なります。「コンサルティングファーム」というある意味守られた場所から新しい道を探す際は、「しばらくフラフラしていても死なない」という自信をつけるために、こうした案件紹介サービスで世の中からのニーズを確認するのは非常に有効だと考えています。

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アラムナイで情報収集する

そして3つ目として「アラムナイでファームの卒業生から情報収集する」ということが挙げられます。一般的なファームではアラムナイサービスも充実していると思いますし、もし卒業生で気になる人がいればFacebookやLinkedInでコンタクトを取れば基本的には一度機会をいただけるはずです(もちろんただ話を聞いてほしいというのはNGですが)。

実際に私の友人の中でも、知り合い経由でネクストキャリアを見つけた方は多いですし、完全な転職とならずとも「まずは次のキャリアが見つかるまで業務委託的に手伝ってもらう」というハイブリッドな関わり方をしている人も多いです。同じような課題や悩みを抱えた先輩がどのような道を歩んでいるか、近いところから情報収集してみるのは得策でしょう。

まとめ

「コンサルは虚業だ」「コンサルは無能」「コンサルは役に立たない」といった意見や声について、3つの視点から解説させていただきました。どんな物事でも単純に捉えるのではなくて、しっかりと自分の頭で考えることが重要です。

皆様の参考になれば幸いです!

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