- 副業が許可、禁止されているコンサル一覧
- コンサルが副業を許可する理由、禁止する理由
- コンサル勤務者が副業をしてもバレないかどうか
- コンサル勤務者向けのおすすめ副業とコンサル転職に関するアドバイス
東大を卒業後、外資メーカー/戦略コンサル/VCで勤務していた「チルbot」です。コンサル転職以外にも、裸眼生活を実現したICL手術、英会話などのスキルアップ術など、「やってよかった!」と自信を持っておすすめできる実体験を紹介しています。
クライアントの経営情報を扱うコンサルは、長らく副業や副業/兼業が禁止されてきました。しかしリモートワークや時短勤務など多様な働き方の浸透により、現在では多くのコンサルで副業/兼業が認められており、むしろ副業禁止のコンサルの方が少ないくらいなのでです。
この記事を読めば、コンサルが副業を禁止していた理由や許可に踏み切った理由を踏まえて、副業ができるコンサル、できないコンサルの一覧が、副業をするメリットやおすすめの副業も含めて理解できます。
(専門的な知識や対策が必要なコンサル転職に役立つサービスについて、実体験をもとに以下のように比較/推奨しています。詳しくは記事の最後で解説しているのでご覧ください)
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副業が禁止されているコンサルティングファーム
副業が許可されているコンサルを紹介する前に、副業禁止のコンサルとその理由を紹介したいと思います。
副業禁止のコンサルティングファーム一覧
実は副業が禁止されているコンサルティングファームは以下のように意外と少ないのです。
- マッキンゼー&カンパニー
- ボストンコンサルティンググループ
- アーサー.D.リトル
かつては多くのコンサルティングファームが副業を禁止していましたが、近年の働き方の多様性やリモートワークの増加に伴い、各社が一気に副業を解禁するようになったのです。
株式売買などにも規定が設けられている総合コンサルのBig4も、示し合わせたように申請制の副業を認めるようになりました。
コンサルティングファームの副業に対するスタンス
それではなぜ副業解禁に多くのコンサルティングファームが踏み切ったのでしょうか?
依然として副業を禁止しているコンサルティングファームの意図と合わせてその理由を紹介したいと思います。
コンサルティングファームが副業を許可する理由
コンサルティングファーム各社が副業を許可する理由としては「採用競争力を上げるため」が挙げられます。
一昔前とは異なり、多様な働き方の浸透で副業は一般的になっています。単に収入を上げるだけではなく、会社では得られない能力の開発機会としても副業は非常に有効です。
特に最近コンサルティングニーズが高まるITやデジタル領域に従事するエンジニアやプロダクトマネージャー、デザイナーといった職種の方々はスキルがモジュール化されているため副業がしやすく引くてあまたです。
こうした人材を中心に、優秀な人材に対する採用力を上げるためにも各社が副業や兼業を解禁していると考えられます。
コンサルティングファームが副業を禁止する理由
逆にマッキンゼーやBCGなどが副業を禁止している理由には「機密情報やノウハウの漏洩リスク防止」が挙げられます。
コンサルタントがプロジェクトで扱う情報には、クライアントの経営や事業に関わる機密情報が数多く含まれています。
副業や兼業で「あの会社の戦略は・・・」と気軽に話をされたらクライアントとしてはたまったものではありません。
そのため、経営に近い戦略コンサルティングに強みを持つマッキンゼーやBCGは未だに副業を禁止していると考えられます。
副業ではありませんが、2022年にはデロイトによる機密情報漏洩が問題になっていました。クライアントのイオンの機密情報を、なんと競合のセブン&アイに提供していたのです。
クライアントとしては「あり得ない」の一言でしょう(ただ実態としては競合を始めとした業界の動向を把握していることが、特に戦略コンサルの価値ではあります・・・)。
先般、弊社(デロイト トーマツ コンサルティング合同会社)がコンサルティング契約にもとづき業務提供をしたイオン株式会社様(以下、「イオン社様」という)の秘密情報を含む資料の一部内容が週刊誌(週刊ダイヤモンド2022年2月12日号)に掲載されました。
これをうけて、事実関係について弊社から独立してデロイト トーマツ グループに調査委員会が設置され、第三者の弁護士の検証も踏まえて調査をした結果、当該資料は弊社を起点として漏洩し、当該週刊誌に掲載された事実が確認されました。
本事案は、当該コンサルティング業務において守秘義務に対する基本的認識の欠如ならびに社内ルールを逸脱した行為があり、その結果として、イオン社様とのコンサルティング契約における秘密保持条項に違反したことに起因するものでありました。
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/news-releases/20220616.htmln
副業や兼業の許可は採用競争力を上げるために重要になる一方です。
しかしコンサルにとっては機密情報漏洩などで信頼を失ってしまう大きなリスクも孕んでいるのです。
コンサルで副業をしても会社にはバレない?大丈夫?
このように副業を許可するファームもあれば、禁止しているファームもあります。
後述しますが、副業を許可しているファームであっても、申請をして許諾されなければ副業できないケースがほとんどです。
副業には、収入を増やすだけではなく、自分の市場価値を腕試ししたり、新しい知識や機会が得られるなどたくさんのメリットがあリます。
副業が禁止、もしくは申請しても許可されなかった場合に副業をしても大丈夫なのでしょうか?
結論としては、会社に副業がバレるのは、所得金額によって上下する住民税の金額が上がるのがきっかけになることが多いため、確定申告の際に住民税を自分で納付する「普通徴収」を選べば、バレるリスクはほとんどありません。
さらに副業の年間収入が20万円以下の場合は確定申告がそもそも不要です。
コンサルティングファームに勤めている方で副業に興味がある方は、まずはスポットコンサルなど20万円以下の案件から始めるのが良いでしょう。自分の力で稼ぐ体験としてぜひトライしてみることをお勧めします。
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副業が許可されているコンサルティングファーム
それでは続いて、副業が許可されているコンサルティングファームについて説明させていただきます。
- ベイン&カンパニー
- A.T.カーニー
- ローランドベルガー
- アクセンチュア
- デロイトトーマツコンサルティング
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング
- KPMGコンサルティング
- PwC
- ベイカレントコンサルティング
- IBMコンサルティング
- アビームコンサルティング
多くの方は「思ったより多い!」と思ったのではないでしょうか?実態とともに1社ずつ解説していきましょう。
ベイン&カンパニー
戦略コンサルティングファームのベイン&カンパニーでは、申請によって副業が可能になります。実際に、東京大学を卒業後、2019年に新卒でベインに入社した中沢弘樹氏は、入社1年目からフリーコンサルタントとして副業をしていたようです。
ビジネスサイドの力をつけたいというのが一番の目的でした。できるだけ早く自分一人で経営を考えられるようにと、戦略を実行できるように常に考えていました。そのためベイン1年目の終わりからフリーコンサルタントとして副業で週末コンサルをしていました。中小企業の新規事業立案と、スタートアップのファイナンスのお手伝いです。
https://beyondnextventures.com/jp/insight/bain
ベイン&カンパニーは、2022年Glassdoor「働きやすい企業ベスト100」において、米国大企業の中で3位、コンサルティング会社としては1位になっています。MBBの中では目立ちませんが、実は充実した環境で有名なのです。
A.T.カーニー
戦略コンサルティングファームのA.T.カーニーでも副業が認められています。実際に、東京大学を卒業後、2017年に新卒でベインに入社した山本克志氏は、出向や副業などの豊富な選択肢をカーニーの魅力として語っています。
A.T. カーニーには、一人一人がかなえたいビジョンを実現するための選択肢が豊富にあります。例えば、極めたい領域のプロジェクトに名乗りを上げて参画するも良し。A.T. カーニーに軸足を置きながら、出向制度や副業制度を活用するも良し。取り組みたい分野のプロジェクトがなければ、自ら創出したって良い。
https://typeshukatsu.jp/s/article/industry/consul/c-1128-2/26721/
また、A.T.カーニー日本法人の会長を務める梅澤高明氏は、副業として大学教授をしているカーニー社員に触れながら副業推進を主張しています。梅澤氏は音楽を趣味としており、自身もクラブやレストランで副業DJとして活躍する、お堅めなコンサルティングファームのイメージとは異なるファンキーな方です笑。
副業禁止規定は撤廃したほうが良いと思っています。これはあくまでも企業の勝手ではありますが、国の政策としても「撤廃」の流れを推進するべきだと考えていて、参加している政府の委員会でもこれを提言しています。当社にも、NPOの活動に注力している人は相当数いますし、2つの仕事を持つ人も現れています。コンサルタント5割・大学教授5割といったような形ですね。
https://nomad-journal.jp/archives/1352
やはりこのような「成功例」がシニア層で出てくるとファームとしても副業解禁の推進力が上がるのでしょう。
ローランドベルガー
戦略コンサルティングファームのローランドベルガーでも副業が認められています。実際にローランド・ベルガー東京オフィス 代表取締役の大橋譲氏は、副業・兼業についてポジティブな意見を示しています。
どんどん働き方は自由になっていきますね。戦略コンサル業界では、なかなか複業や兼業が許されてこなかったのですが、ローランド・ベルガーとしては少しずつ制度を整えて、社外でもいろんな経験をしてもらいたいと思っています。まさに。将来的には全員を業務委託にしたいくらいに思っています。コンサルタントだけをやっていても付加価値は増えません。たとえば医者をやりながらその経験を生かしてコンサルタントをやるとか、エンジニアをしながらテクノロジーのスペシャリストとしてコンサルティングをするとか。そこから相乗効果が生まれると思っています。
https://rolandberger.tokyo/insights/2663/
アクセンチュア
戦略コンサルやITコンサルなど、さまざまなケイパビリティを内包する総合コンサルティングファームのアクセンチュアでも副業が認められています。上述したように現在ではさまざまな戦略コンサルティングファームが副業を解禁していますが、アクセンチュアは古くから申請制での副業を認めています。
私の知人でもアクセンチュアへの転職と同時にIT関連の個人会社を立ち上げて兼業している人間がいます。ただし採用サイトには以下のように「原則禁止」と書かれており、実態としては副業をしている社員は多くはないと予想されます。
副業・兼業は原則禁止ですが、申請により内容期間等を個別に審査のうえ承認される場合があります。
https://www.accenture.com/jp-ja/careers
実際に副業サービス・ビザスクにもアクセンチュア在職者が多く登録をしています。
デロイトトーマツコンサルティング
Big4と呼ばれる会計事務所出身の総合コンサルティングファーム・デロイトトーマツコンサルティングでも副業が認められています。しかし他のコンサルと同じく申請制かつ、監査法人を母体に持つため制約が多いようです。
監査法人のグループ会社ということで制約は多い。副業や投資に対する制限は非常に多く、煩雑に感じる。
デロイトトーマツコンサルティングに中途入社した男性の投稿より
圧倒的なプロ意識についていけないと思ったから。自分は副業にも精を出したく、色々なことを学びたかったが、コンサルタントは基本的に平日はプロジェクトのことだけを考える生活になりがちなので、自分のキャリアプランやライフスタイルには合わないと判断した。
デロイトトーマツコンサルティングに中途入社した男性の投稿より
EYストラテジー・アンド・コンサルティング
同じくBig4の総合コンサルティングファーム、EYストラテジー・アンド・コンサルティングでも副業が認められています。ただしデロイトと同じく監査法人を母体に持つため申請制で厳しい規定も設けられています。またインサイダーに抵触しないよう株式の売買にもセンシティブで、マネージャー以上は株や仮想通貨への投資にも登録が必要です。
厳しすぎる副業規定などによって退職を考えることはあるかもしれない。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングに中途入社した男性の投稿より
原則副業禁止である点が、今の時代に必要なキャリア形成の考え方に適さなくなってきていると思った。コンサルタントとしての実績は対外的に公表できないため、在籍しながら自分の名前で市場から評価を得ることが難しい。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングに中途入社した男性の投稿より
実際に副業サービス・ビザスクにもEYストラテジー・アンド・コンサルティング在職者が多く登録をしています。
KPMGコンサルティング
同じくBig4の総合コンサルティングファーム、KPMGコンサルティングでも副業が認められています。かつては他のBig4と同様に厳しい副業規定が設けられていたようですが、2019年にその状況に変化が訪れます。
せっかく専門技能を持っている人が多いにもかかわらず、副業規制がガチガチで、くすぶっている人も多いような気がする。そのため、副業を自由化すべきとまではさすがに思っていないものの、もう少し副業許可の要件を柔軟にした方が、本業への良い影響を与えるほか、多様な人材の確保や既存人材のリテンションにも資するのではないかなと思う。
KPMGコンサルティングに中途入社した男性の投稿より
KPMGが2019年4月に始めた働き方改革「プロジェクトLEAP」では、フレックスタイム制度や在宅勤務制度と併せて、「Multi-Experience Program」と呼ばれる副業を認める制度が解禁されたのです。KPMGコンサルティングの代表取締役社長・宮原正弘氏によると業務時間外に書道の先生をやったり、ヨガや英語の講師を務めたりしている方がいるそうです。
PwCコンサルティング
同じくBig4の総合コンサルティングファーム、PwCコンサルティングでも副業が認められています。グローバルに展開するPwCはカルチャーとしてインクルージョン&ダイバーシティを掲げており、働き方のダイバーシティの一環として副業や兼業を認めているようです。
ワーク・ライフバランスは自分次第・プロジェクト次第。Diversityの一貫で副業しながら働く人もおり、まさに自分次第。
PwCコンサルティングに中途入社した男性の投稿より
実際にPwCでディレクターを務める中林優介氏は、副業で自治体のDXアドバイザーを務めていると語っています。
現在もTMT分野を専門としており、SDGsやDX(デジタルトランスフォーメーション)、地方創生などに関するコンサルティングを行っています。また、本業の傍ら、会社に兼業を認めてもらい、私が住む自治体のDXアドバイザーも務めています。
本業の傍ら、副業で地元のDXアドバイザーを務めているという話がありましたが、「自分はこれをやりたい」という強い想いがあれば、それをしっかり後押ししてくれるのがPwCコンサルティングの良さだと思います。
https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/ONB/22/pwc0627/
実際に副業サービス・ビザスクにもPwCコンサルティング在職者が多く登録をしています。
ベイカレント・コンサルティング
日本発で2014年に設立され、東証プライム市場にも上場しているベイカレント・コンサルティングは「副業は原則禁止」とされているものの、申請によって副業が可能になっています。
IBMコンサルティング
ITコンサルから始まり、現在は戦略コンサルにも進出しているIBMコンサルティング(日本IBMから2021年に名称変更)も副業を許可しています。なんと日本IBMでは21世紀初めの2001年に副業規定を廃止、全社員に副業を認めていたそうです。
日本IBMでは2001年から副業禁止規定を廃止し、全社員に副業を認めることにしました。「優秀な人材ほど活躍の場を外に求め、会社に縛りつけようとすると辞めてしまう。副業を認めて自由度を高めた方が優秀な人材の流出を防げる」という考えに基づいたものだそうですが、これはすなわち社員に社外で自分の力を試す、あるいはスキルを高める楽しみを、認めることにほかなりません。日本IBMではライバル企業の仕事を請け負ってもかまわない、というのですから驚きです。
川村亮「副業生活のすすめ」より
2022年からは新しい人事施策「New Way of Hybrid & Personalized Working」を展開し、どこでも働ける環境整備、誰でも時短勤務が可能になる制度などが実施されてさらに労働環境が整えられています。もともと本体の日本IBMが外資の事業会社であるため、コンサルティングが本業の他社に比べて副業や兼業への理解が深いのでしょう。
アビームコンサルティング
日本発、アジア発のグローバルコンサルティングファームを掲げる、アビームコンサルティングでは副業が許可されています。2021年から導入された新しい働き方施策「Biz Athlete Workstyle 3.0」において副業制度が解禁されたのです。
副業制度(※新施策):イノベーションの創出につなげることを目的に、本業では得られない経験を積むことによる自己成長の機会をより幅広く提供します。
https://www.abeam.com/eu/ja/about/news/20201210
コロナウイルスによるリモートワークなどニューノーマル時代を迎え、社員のコンサルタントが社外で個人としても活躍することが結果として社内に環流することを狙った施策のようです。
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コンサルが副業をするメリット
このように、現在ではほとんどのコンサルティングファームが承認制ではあるものの副業制度を導入しています。プロジェクトで日々忙しいコンサルタントですが、そんな合間を縫ってでも副業をするべきメリットを説明させてください。
- コンサルでは得られない「自分の力で稼ぐ」体験ができる
- 自分の市場価値を認識して自信がつく
- 転職以外にもキャリアの選択肢が広がる
あげればキリがないのですが、代表的なこの2つを説明したいと思います。
コンサルでは得られない「自分の力で稼ぐ」体験ができる
コンサルティングファームで仕事を取ってくる「営業」のミッションを背負うのはパートナー以上です。そのためコンサルタントは営業活動を経験しないのですが、どんなビジネスも仕事を取ってこないことには始まりません。ドキュメンテーションや分析作業が多いコンサルにいると「営業」を軽んじますが、仕事ができているのは「会社のおかげ」です。
副業で自分の名刺や力で仕事を取る・稼ぐ体験をすると、コンサルでは見えないビジネスの新しい面が見えてくるのです。
自分の市場価値を認識して自信がつく
そして多くの場合は、コンサルで培ったビジネススキルは非常に重宝されます。コンサルの同僚や、目の肥えたクライアントを相手にしているとなかなか気がつきませんが、その思考力やロジスティクスは世の中でとても希少性が高いのです。副業を通して戦う場所を変えてみるだけで、力や価値を発揮できている自分に気づくと思います。
コンサルはいわば進学校のような「過競争」の環境にあるため、公立校に出てみると本来の市場価値が見えてくるはずです。
転職以外にもキャリアの選択肢が広がる
こうして自分の力で稼ぐことを通し、自身の本来の価値を認識すると、コンサルでのキャリアアップや転職だけでないさまざまなキャリアの選択肢が見えてきます。数日稼働のフリーコンサルタントでも月数百万を稼いでいるファーム卒業生の同僚を私は何人も知っています。コンサルに勤めている方はなんだかんだエリート思考・安全思考が強いため、「自分の力で生きていける」という実感はパラダイムシフトに近い衝撃があり、人生に大きく影響を与えるはずです。
「いつか起業」「いつか独立」は考えているだけでは永遠に実現しません。その一歩をリスクなしに踏み出す手段として、コンサルタントの副業はお金を稼ぎつつ可能性を広げられる最善の選択肢といえるのです。
※アクシスコンサルティングでは、未経験からのコンサル転職〜ポストコンサル/転職〜独立/フリーコンサルまで一気通貫で支援しています。多くの非公開情報も流通しており、大手ファームの4人に1人が登録する必須サービスです。コンサルに少しでも興味や関わりがあれば登録して損はありません。
コンサル勤務の方向け、副業の始め方
コンサルティングファームに勤めており、このような副業に興味がある方は、まずはコンサルタント向けの案件紹介サービスに登録して案件の内容や相場、自分にどんな案件の依頼が来るかを体験してみるのが良いと思います。
上述したアクシスコンサルティングが運営しているフリーコンサルBizをはじめとして、コンサルタントジョブ、アビリティクラウドなどフリーコンサルタント向けの案件紹介サービスは多数存在します。ファームに就業中であってもこうしたところに登録しておけば案件紹介などの連絡がくるので「あ、独立してもこれくらいの仕事でこれくらいの収入が得られるんだ」という目安がわかります(そして自分のチャージを知らない多くの方にとっては高額に感じることが多いはずです)。
いくら戦略コンサルといえど、結局はサラリーマンであることに変わりはありません。そして会社員の給料でしかお金を稼いだことがない人と、自分の力で稼いだことがある人の感覚は大きく異なります。「コンサルティングファーム」というある意味守られた場所から新しい道を探す際は、「しばらくフラフラしていても死なない」という自信をつけるために、こうした案件紹介サービスで世の中からのニーズを確認するのは非常に有効だと考えています。
案件の豊富さ | 平均単価 | 利用までのスピード | サービスの幅広さ | |
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コンサル転職を考えている方へ
このようにコンサルティング業界は副業解禁を含めダイナミックな変化を迎えている最中です。本業でしっかりと収入を得ながらキャリアを築き、副業で可能性や収入を最大化させる「賢い生き方」を実現できる場所でもあります。。
こうしたコンサルティングファームへの転職・採用通過には独特なプロセスや様々なノウハウが必要です。予備知識や準備なしで転職にチャレンジするのはあまりにも無謀のため、アクシスコンサルティング、ビズリーチ、STRATEGY:BOOTCAMP(ストラテジーブートキャンプ)がおすすめです。
アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングは、コンサルへの転職、ファームtoファーム、ポストコンサル転職、独立など、コンサルに関わるあらゆるキャリア支援をおこなっている国内最大級のコンサル転職支援サービスです。
BIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)や アクセンチュアなどの総合系コンサルティングファームを中心に、BCGなどの戦略コンサルまでコンサルに特化したたエージェントとなっています。実際に2014年〜2021年にかけて大手コンサルティングファーム在籍者の転職支援数第1位に輝いています。
また通常の転職サイトでは、MBBと呼ばれるマッキンゼー・ベイン・BCGの求人案件は取り扱っていないことが殆どです(BCGは2018年頃から結構オープンになってきた印象ですが)。しかしアクシスはコンサル特化型エージェントとして、クライアントとなるコンサルティングファームから信頼やパイプを得られている結果、約77%が他では公開されていない非公開求人となっているそうです。
会員登録を行って初回面談をセッティングすると、まずは今後のキャリアプランやコンサルティングファームの特徴やコンサル転職のアドバイスを丁寧に説明してもらえます。実際に私が初回面談を行ったときには、コンサルティングファームを分類・マッピングした資料を頂き解像度が高まったのを覚えています。
コンサルティングファームに少しでも興味がある方ならば、必ず登録した方が良いでしょう(転職エージェントは転職成立時にクライアントから報酬が発生するビジネスモデルのため、利用はもちろん無料です)。
ビズリーチ
ビズリーチは「キャリアアップ」「更なる、新しいチャレンジ」を目指すハイクラス向け転職サービスで、扱う求人は「年収500万円以上」のものがメインとなります。いわゆる「ダイレクトリクルーティング」と呼ばれるもので、経歴を登録しておくとさまざまな企業やヘッドハンターからオファーが届きます。
普通の転職サイトでは登録者が求人を検索して自分で応募する必要があるため、ある程度自分の中でキャリアビジョンや目的が決まっていないと上手く活用できません。しかしビズリーチでは、様々なオファーを見たり面談をすることで、キャリアビジョンや目的が決まっていない状態でも、客観的な自分の評価を確認し情報も手に入れることができるのです。
実際に私は社会人1年目からずっとビズリーチに登録しているのですが、マッキンゼーとBCGからダイレクトオファーが届きました。それが戦略コンサルとの初めての接点で、「あ、本当に戦略コンサルに転職できるんだ」と一気にモチベーションが高まったことを覚えています。
ビズリーチは一定期間を超えると課金されるフリーミアムモデルですが、登録時に求められる基本情報や詳細情報の登録を全て完了させれば、30日間は無料で使うことが可能です。自分のキャリアの現在地を確認したい方は、是非活用いただけたらと思っています。
STRATEGY:BOOTCAMP(ストラテジーブートキャンプ)
こうした転職サービスを使った結果、「実力が足りないかもしれない」「選考通過の確度を高めたい」と思う方には、MBB転職を専門で支援しているSTRATEGY:BOOTCAMP(ストラテジーブートキャンプ)がおすすめです。
ベイン出身のメンバーが中心になって立ち上げたResolve Capitalが運営している比較的新しいサービスのようですが、トップ戦略コンサルへの内定率73%という驚異的な実績をあげています(※)。
(以下のような注意書きがありました ※「MBB突破コース」を修了及び2021年9月~2022年8月に受験を完了した生徒の内、各社の書類選考で極端に不利にならない学歴・職歴・年齢等に関する所定の条件(入会前のカウンセリング時に条件に合致するかをお伝え致しております)を満たす生徒が、トップ外資戦略コンサルファーム8社(マッキンゼー・BCG・べイン・ATカーニー・ADL・ローランドベルガー・Strategy&・アクセンチュア戦略グループ)のいずれかに内定した割合です)
特徴的なこととして、実績部分にはベイン・アンド・カンパニーに内定・転職した方の声が多数書かれていました。MBBの中でもベインは特に戦略部分に特化しており、近年の実行部分への進出に伴い採用の門戸を広げているマッキンゼー・BCGとは異なり、いまだに採用を絞っています。
恐らくはメンバーがベイン出身ということもあって独自のパイプや窓口もあるのだとは思いますが、上記のような転職サービスでもなかなか出てこないベインへの転職支援実績があることは一番の特徴だと言えるでしょう。
コンサル転職に迷っている方へ
以上、戦略コンサルと総合コンサルの違いの説明に始まり、コンサル転職に有用なサービスも紹介させていただきましたが、結局は自分で動いてみないと何も変わりません。いくらこうした記事を読んで情報収集をして分かった気になっても、転職サービスやエージェントを通して具体的に行動しないと、結局何も進んでいないからです。
私ではカバーしきれていない情報や最新の動向などもあるため、まずは上記のような情報をもとにして生きた情報を仕入れ、具体的な転職スケジュールやそれに向けた対策などをエージェントと洗い出してゆくことをお勧めします(もちろんそうした中でコンサル転職以外の道が見つかることもあると思います)。
最後に改めてコンサル転職で活用されるサービスの比較表を掲載させていただきます。
料金 | コンサル特化 | コンサルナレッジ | コンサル転職支援 | 直接オファー | |
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まとめ
以上、アクセンチュアがやばい、やめとけと言われる真相について、アクセンチュアに関する事件や特徴を含めて解説させていただきました。コンサル転職に本気のあなたに役立てば幸いです、転職活動が成功することを祈っています。