戦略コンサルは激務?ブラック?元在籍者が適性含めて解説します

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  • 戦略コンサルティングファームが激務かどうか
  • 戦略コンサルティングファームの激務という性質の構造化
  • 戦略コンサルティングファームへの適性
  • 戦略コンサルは激務でブラックだと聞いたけど本当?
  • 戦略コンサルへの就職・転職を考えているがワークライフバランスが保てるか不安だ
  • どのような人が戦略コンサルに適性があるかを知りたい
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こんな疑問やお悩みにチルbotが答えます。

[st-i class=”fa fa-check”] チルbotについて自己紹介

  • 東大・海外大を卒業後、外資メーカー・外資戦略コンサル・VCにて勤務、現ニート
  • コロナをきっかけに仕事に忙殺されていた生活を一新、そのライフハックを発信中!

[st-i class=”fa fa-check”] 読者の皆様への前置きメッセージ

ワークライフバランスが重要視される現在、戦略コンサルへの就職・転職者、現役コンサルタントの悩みの種になっているのは「激務」というウワサだと思います。

「アップオアアウト」という言葉でも知られる厳しい環境を心配している方も多いとは思いますが、最近は劇的に環境も変わっており、人によって「激務だ」「激務ではない」と話が食い違うこともあり判断が難しいところです。

そこで今回は、戦略コンサルが激務と呼ばれる理由について単に「YES」「NO」をお伝えするだけでなく、その要素を構造分解した上でわかりやすくご説明します。

この記事を読めば、戦略コンサルティングファームが激務と呼ばれる実態やあなたの適性がわかるはずです。

戦略コンサルティングファームは激務か?

それでは早速、戦略コンサルティングファームが激務かどうかをお伝えしたいと思いますが、「激務だ」「激務でない」という二元論ではあまりに雑なのでちょっと考えてみたいと思います。

戦略コンサルティングファームが激務かどうかの感想に限らず、「人によって言うことが違う」ということはあらゆる物事について往々にして発生します。その原因は「事実」と「意見」の混在を始めとして、様々な要素をごっちゃにして考えてしまっているからです。

そうしたミスリードを防ぐため、以下のように構造化して説明させてください。

[st-mybox title=”戦略コンサルティングファームは激務かを考える上での構造化” webicon=”st-svg-check-circle” color=”#3880ff” bordercolor=”#3880ff” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”125″ myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
  • 激務かどうかの事実(激務というファクトがあるか?)
    1. 恒常的か断続的か
    2. 時間的拘束
    3. 心理的拘束
  • 激務かどうかの意見に関わる要素(事実を個々人がどのように解釈するか?)
    1. 適性の有無
    2. 役職

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それでは、それぞれについて詳しくみていきましょう。

激務かどうかの事実

激務かどうかの事実については、以下のように分解してご説明したいと思います。

[st-mybox title=”戦略コンサルティングファームが激務かどうかの事実” webicon=”st-svg-check-circle” color=”#3880ff” bordercolor=”#3880ff” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”125″ myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
  1. 恒常的か断続的か:仕事の忙しさは恒常的か、それとも断続的か
  2. 時間的拘束:時間的に仕事に拘束されるか
  3. 心理的拘束:心理的/精神的に仕事に拘束されるか

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①恒常的か断続的か

まずは「仕事の忙しさは恒常的か、それとも断続的か」をご説明したいと思います。結論から申し上げますと、こちらについては「仕事の忙しさは断続的である」ということになります。

戦略コンサルタントの仕事は「プロジェクト」のみ

戦略コンサルタントの仕事は、基本的に「プロジェクト・案件ベース」です。つまり、プロジェクトや案件にアサインされて初めて仕事が発生し、逆に言うとプロジェクトや案件にアサインされなければ何も仕事がないという状態なのです。そのため、プロジェクトや案件がある時は極めて忙しい日々が続きますが、ない時は基本的に休みとなります。

普通の会社であれば、例えば請求・支払業務などプロジェクト以外の仕事も発生するとは思いますが、戦略コンサルはそうしたバックオフィス業務は基本的に担当しません。コンサルタントやアソシエイトは、パートナーが獲得してきたプロジェクトにおいて割り振られた業務を担当するのみとなります。

日経大手企業からすると驚くかもしれませんが、「顧客に価値提供する」コンサルティングファームとしては当然のことと言えます。

数ヶ月のプロジェクトと数週間の休みの繰り返し

イメージとしては、数ヶ月のプロジェクト期間中は忙しく、プロジェクトが終わると数週間の休みが発生、再びプロジェクトにアサインされる、、というのが繰り返されるような形です(プロジェクトの期間はプロジェクトや案件ごとに異なります)。

「数週間の休みがあるなんてサイコー!」と思う方もいるかもしれませんが、疲れ果てた心身を休めることや勉強で潰れることも多いです。

②時間的拘束があるか

続いて「時間的に仕事に拘束されるかどうか」をご説明したいと思います。結論から申し上げますと、こちらについては「プロジェクト期間中は時間的に拘束される」ということになります。断続的には拘束されるということですね。

戦略コンサルの仕事は時間と不可分

戦略コンサルの仕事は基本的に「チャージ」と呼ばれる時間単価で決まります。

役職ごとにチャージが決まっており、プロジェクト期間中にそれぞれのメンバーが稼働した時間に掛け算したものを足し上げ、その金額がクライアントへの請求額となるのです。つまり戦略コンサルの仕事は時間と不可分であり、「時間をかけなければ解けない課題」であれば惜しみなく時間を注ぎ、結果としてプロジェクトメンバーは時間的に拘束されることになるのです(逆の場合も存在します)。

私が在籍していた2016年頃も、プロジェクト期間中は基本的に、朝は7時から、夜は12時までというような日々が続くのはザラでしたし(これもプロジェクトの性質にもよるのですが)、平日休日関係なくオフィスに出向いていました。古い方に話を伺うと、かつては連続の徹夜も辞さない環境だったようですね(多くの企業で共通だとは思いますが)。

働き方改革で大きな変化、チームによっても異なる

一方で、昨今の働き方改革で驚くほど環境が変わったと言う話もよく聞きます。

現在勤務している友人を見ると本当にその印象を受けますし、私の在籍当時でも1ヶ月まるまる空いている時は旅行に行くなどしていたので、メリハリがつけやすい良い環境だったなとも思います。

また、マッキンゼーに勤務していた友人からは、プロジェクト期間中であっても20時頃にはオフィスから人がいなくなるという話を聞いていました。これはマッキンゼーの「バリューを出していれば時間は関係ない」という性質に基づくかと思います。

一方で「アクセンチュアが激務すぎてBCGに転職した」という友人もいたので、ファームごと・所属するチームごとで異なるというのが実態でしょう。

③心理的拘束

以上、コンサルタントは「断続的に時間的拘束がある」ということが分かっていただけたと思いますが、最後に「心理的/精神的に仕事に拘束されるか」についてご説明させていただきます。

結論から申し上げますと、こちらについては「プロジェクト期間中は心理的に拘束される」ということになります。

これは戦略コンサルの仕事の特徴に由来します。1つ目は経営課題という極めて難解な課題に向かい合うこと、2つ目は課題に対して価値ある提言ができなければ無価値であること、3つ目は高額な報酬に責任とプレッシャーが伴うこと、4つ目はハイレベルな環境下で恒常的な成長が求められることです。

[st-mybox title=”戦略コンサルが心理的/精神的に拘束される理由” webicon=”st-svg-check-circle” color=”#3880ff” bordercolor=”#3880ff” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”125″ myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
  • 経営課題という極めて難解な課題に向かい合うこと
  • 課題に対して価値ある提言ができなければ無価値であること
  • 高額な報酬に責任とプレッシャーが伴うこと
  • ハイレベルな環境下で恒常的な成長が求められること

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1つずつ説明していきましょう。

経営課題という極めて難解な課題に向かい合うこと

戦略コンサルタントが向かい合うのは、1つの企業の未来を左右するような経営課題です。

そして相手にするのは、その企業の事業や未来について常日頃解像度高く考えている老獪な経営者であり、中途半端な提言は何の役にも立ちません。

さらに、そのような課題に対しては、モチベーション高く優秀なメンバーに囲まれたハイレベルな環境で取り組みます。精神的なプレッシャーを抱えるのは当然ですが、それでも経営課題に向き合いたい方には絶好の環境でしょう。

課題に対して価値ある提言ができなければ無価値であること

戦略コンサルタントの仕事で評価されるのは「経営課題に対する価値ある提言」のみで「過程」は無価値です。

「頑張ったから」認めてもらいたいと言った態度は一切通用せず、クライアントから厳しい言葉をかけられることも多かったりします(上司であるパートナーが目の前で全否定される姿などを見ることもよくありました、、、)。

先ほどマッキンゼーでは20時頃にはオフィスから人がいなくなるという話をしましたが、「バリューを出していればよい」ということは逆にいうと「バリューを出していなければ無価値」ということです。

そのため、バリューを出せる人間には極めて働きやすい環境だと思いますが、バリューを出せない人間は「自分は価値を出せていない」というプレッシャーの中で働くことになります。

高額な報酬に責任とプレッシャーが伴うこと

前述した2点にも大きく関わりますが、クライアントが戦略コンサルタントに払っているチャージ(時間単価)は通常の企業であればあり得ないような金額です。

相手もそれを理解しているため、ミーティングで何も話していないと「この時間のチャージに対して〇〇さんはどんな価値を発揮しているんですか?」と思われるのも当然です。

直接は言われずともパートナー経由で伝えられ、プロジェクトから外されるコンサルタントも少なくはありません(これが常駐だとさらに辛くなります)。

ハイレベルな環境下で恒常的な成長が求められること

これまでの3つはプロジェクト期間内における精神的拘束に関するものですが、プロジェクト期間外であってもプレッシャーがなくなることはありません。

なぜなら戦略コンサルは「常に成長が求められる場所」だからです。もう少し正確に言うと、成長意欲が極めて強い社員の中において、現状維持は退化しているのと同じであるということでしょう。優秀な社員が努力を重ねてさらに優秀になっていく中で、自分自身も成長しなければいけない精神的負担は少なくありません。

少々厳しく書きすぎてしまいましたが、これらは実態としてありつつ、当たり前ですが中で働いている人たちは人間なので、殺伐とした環境というわけではありません(笑)。

ただ一方で「そんなに厳しくない環境」と思って入社するよりは、覚悟を備えて入社し「こんなもんか」と思える方がはるかに幸せだと思っているので念を入れて書いているという意図があります。

激務かどうかの意見に関わる要素

これまでは激務かどうかの事実について解説しましたが、その事実をどのように解釈し意見するかは個々人によって異なります。サッカーが好きな人は1日中サッカーをしていても辛くなく、嫌いな人にとってはそれは苦痛でしかない、つまり激務とは絶対的ではなく相対的なものということです。

そのため激務かどうかの解釈については、いくつかの要素が関わります。その要素について、以下のように分解してご説明したいと思います。

[st-mybox title=”戦略コンサルティングファームが激務かどうかの解釈に関わる要素” webicon=”st-svg-check-circle” color=”#3880ff” bordercolor=”#3880ff” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”125″ myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
  1. 適性の有無:激務という事実があったときに、適性がある人ない人
  2. 役職:激務という事実は役職ごとで異なるか?

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①適性の有無

「適性の有無」については、激務という事実があったとしても、適性があればポジティブに捉えられる、適性がなければ激務は地獄でしかないということです。それではその適性とはどのようなものがあるのでしょうか。以下の3つを紹介したいと思います。

[st-mybox title=”激務をポジティブに捉えられる適性” webicon=”st-svg-check-circle” color=”#3880ff” bordercolor=”#3880ff” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”125″ myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
  • 経営課題の解決に対する意欲
  • 他者への貢献に対する意欲
  • 頭脳労働に対する意欲

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経営課題の解決に対する意欲

戦略コンサルティングファームで扱う課題は「経営課題」です。

その解決に興味関心がなければ戦略コンサルには絶対あっていないと思いますし、逆に強い関心があれば激務であっても天国のような環境だと思います。これは非常に重要なポイントで、戦略コンサルへの就職・転職にあたっても深く深く掘り下げられるポイントです。

マーケティング・セールス・コーポレートなど各部門の課題や改善ではなく、なぜ経営課題の解決に向き合いたいのでしょうか?これに対する明確な答えがなければ激務が続いた時に心が折れてしまうので、志望者の方々はしっかり考えると良いかと思います。

また、最近は採用が増えており”戦略コンサルタント”が増えているので、「本当に経営課題の解決に携わりたいのか?」と自問してほしいと思っています(笑)。

他者への貢献に対する意欲

次に紹介する適性は「他者への貢献に対する意欲」です。見落とされがちですが、非常に重要なポイントだと考えています。

戦略コンサルの仕事は「他者の経営課題を解決する仕事」です。究極的には「自分ごと」ではない物事に対して、これ以上ないくらいのコミットメントを求められます。そのため「何で自分が関係ない人ごとにこれだけ付き合わなきゃいけないんだ」と考えてしまうような人は、そもそも適性があるとは言えず、激務でなくても非常に辛い環境だと思います。

戦略コンサルを目指すような優秀な方は自分に自信があり、また俯瞰的な視点を備えていることも多いため、「何で自分はこの仕事に取り組んでいるんろう?」と自然と考えてしまいがちです。

そのため、そもそも他者への貢献意欲がなく、自分ごとができない方は適性があるとは言えないでしょう。

頭脳労働に対する意欲

最後に紹介する適性は「頭脳労働に対する意欲」です。

戦略コンサルティングファームの仕事は、主にハイレベルな頭脳労働であることが多いです。よく勘違いされるのですが、パワーポイントで資料を作る単純作業などは、現在はアウトソーシングされていることが多く、頭脳労働を伴わない「単なる資料作成」のような仕事はほとんど存在しません。

そのため、そもそもそうした頭脳労働やチームでのコラボレーションに興味がない方にとっては、激務な環境をポジティブに捉えることができないと思います。

②役職

戦略コンサルティングファームの激務という性質の解釈・意見に関わる2つ目の要素は「役職」です。こちらを説明するにあたって、以下のような戦略コンサルの役職を紹介させてください。

[st-mybox title=”戦略コンサルティングファームの役職(タイトル)” webicon=”st-svg-check-circle” color=”#3880ff” bordercolor=”#3880ff” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”125″ myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
  • パートナー(プリンシパル、ヴァイスプレジデント、ディレクター)
  • マネジャー(プロジェクトマネジャー、シニアマネジャー、プロジェクトリーダー)
  • コンサルタント(アソシエイト、シニアアナリスト、シニアアソシエイト)
  • アナリスト(ジュニアコンサルタント、スタッフ)

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プロジェクトに取り組む際は、トップにパートナーが1人、その下にプロジェクトマネジャー、アソシエイト、アナリストが1人ずつ(アソシエイト、アナリストは複数になる場合もある)という合計4-6名で1つのプロジェクトを担当することが一般的です。

最も役職が低いアナリストの仕事は、主に情報収集と分析、資料作成です。そしてアナリストが収集した情報や作成した資料に基づいて、コンサルタントとマネジャーが仮説構築や検証を進め、クライアントへの報告に繋がるのです。一方でパートナークラスのコンサルタントは、クライアントへの営業活動やリレーション構築が主な仕事となります。

そのため、役職が低いアナリストやアソシエイトは基本的に事務作業的な業務が多いため、「自分の仕事が経営課題の解決に寄与している」という手触り感をなかなか掴みづらいです。かつ、仕事の内容が厳しくレビューされるため、クライアントからだけでなくマネージャーからのプレッシャーも大きく、社内の人間関係が原因で退職に至る場合もたまに存在します。

アナリストやアソシエイトが事務作業を夜遅くまで行っている一方で、マネージャーたちは仮説構築の仕事を終えているため既に帰っているというようなことも多くあります。以上より、戦略コンサルティングファームが激務かどうかの解釈には、役職も大きく関わるということになります。

まとめ

戦略コンサルティングファームが激務かどうかという疑問について、構造分解した上で伝えさせていただきました。

就活・転職の際には、「事実(ファクト)」の部分は変えようがないため、「解釈」の部分で自分に適性があるかどうかを考えていただきたいなと思います。

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