コンサルの仕事内容、年収、スキル、キャリアパスを元在籍者が徹底解説

戦略コンサルについて
  • コンサルへの就職・転職を考えているが注意点はある?
  • コンサルに転職して失敗・後悔する人はいるの?
  • 自分がコンサルに合っているかどうかの適性を知りたい

こんな疑問やお悩みに答えます。

この記事でわかること

  • コンサルに就職・転職して、失敗・後悔する人の特徴
  • コンサルへの就職・転職に際して身に付けるべきマインドセット


この記事を書いている人:チルbot

  • 東大・海外大を卒業後、外資メーカー・(広告代理店)・外資戦略コンサル・VCにて勤務


読者の皆様への前置きメッセージ

読者の皆様から多く頂くメッセージやご質問の1つに「戦略コンサルティングファームのキャリアについてもっと教えて欲しい」というものがあります。

コンサルティングファームへの就職・転職を考えている方が一番気になるのは、どのような仕事をするのか、どんなスキルが身につくのか、その後どんなキャリアを歩むのかということでしょう。

よくあるものとして「ロジカルシンキング」「課題解決力」といった非常に曖昧でざっくりした説明がされますが、役職によって仕事内容やスキル、キャリアパスが全く異なるのもコンサルの特徴です。

この記事を読めば、コンサルの仕事内容、身に付くスキル、キャリアパスがわかるはずです。

コンサルの仕事内容、身に付くスキル、キャリアパス

それでは早速ですが、「コンサルの仕事内容、身に付くスキル、キャリアパス」についてご説明させていただけたらと思います。結論としては「役職ごとに異なる」というのが正解です

仕事内容、身に付くスキル、キャリアパスは役職ごとに異なる

例えば営業部署に所属していれば「営業をする」、経理部署に所属していれば「経理を担当する」など、世の中の会社では仕事内容やスキルは「部署」に紐づくことが多いですが、コンサルの場合は「役職」に紐付き、役職ごとに全く異なるものとなるのが特徴です。

そのため、世の中で語られる「ポストコンサルのキャリアパス」「コンサルで身に付くスキル」などについては「どの役職の人が言っているのか?」に注意しなければいけません。

この点を間違えて「コンサルで仕事をすれば課題解決力が身に付く!」「ポストコンサルのキャリアではIBDやPEにも行ける!」などと単純に考えてしまう方もいますが、解像度を上げて考えるようにしましょう。

戦略コンサルティングファームの役職(タイトル)

そんな仕事内容やスキル、キャリアパス、はたまた年収をも左右する役職(タイトル)ですが、ファームによって呼び方は異なるものの主に以下の4つに大別されます。

戦略コンサルティングファームの役職(タイトル)
  • パートナー(プリンシパル、ヴァイスプレジデント、ディレクター)
  • マネジャー(プロジェクトマネジャー、シニアマネジャー、プロジェクトリーダー)
  • コンサルタント(アソシエイト、シニアアナリスト、シニアアソシエイト)
  • アナリスト(ジュニアコンサルタント、スタッフ)

そのため、以上4つの役職に従って

  • 仕事内容
  • 年収
  • 身に付くスキル
  • キャリアパス

をそれぞれご紹介したいと思います。

アナリスト

まずは、役職としては一番低いアナリストからご説明したいと思います。

アナリストは、新卒でコンサルティングファームに入社したコンサルタントのスタートポジションになります。 生の情報と向き合って格闘しているからこそ得られるアナリストの意見や閃きは重要視されることも多く、チームミーティングでは積極的な発言が求められます。

アナリストの主な仕事内容

アナリストの主な仕事内容としては以下のようなものが挙げられます。

アナリストの主な仕事内容
  • ミーティングの議事録作成
  • 上司に同伴したクライアントへのインタビュー
  • 各種情報の収集・分析
  • 資料の作成

一見地味な作業ですが、アナリストの集めた情報をベースにコンサルタントが仮説を構築・検証していくので、非常に重要な仕事といえます。

アナリストの年収

ファームによって異なるものの、500~800万円(+業績賞与として固定給の約20%程)がベースです。

アナリストで身に付くスキル

「汎用的なビジネススキル」に尽きるかなと思います。議事録の取り方、情報収集の仕方、それをもとにした分析の仕方や、スプレッドシートやスライドなど資料の作り方などでしょうか。クライアントとの会議で主体的に発言する機会はそうそう与えられません(その前提のもとで、ただ同席しているだけではなくどうバリューを出すか、というのが重要ではあるのですが)。

私はコンサルの仕事をよく料理のアナロジーで考えます。料理で例えると、「お客様の要望に合わせてどんな料理を作るか」という段階にアナリストが関わることはほぼありません。マネージャーやコンサルタントの仕切りの元で、食材を買い出したり、下準備をしたりするのがアナリストの役割です。

アナリストのキャリアパス

アナリストは入社1-2年程度がレンジであるため、まず大前提として「アナリストの段階で辞めてしまった」というのは、年齢によって評価が分かれるというのが正直なところでしょう。

例えば新卒でコンサルティングファームに入社してアナリスト段階で退職すると「意思決定が早い」とプラスにみなされることもあります。一方でコンサルティングファームに転職してアナリスト段階で退職すると「なんのためにコンサル入ったの?アナリストしかやってないんだよね?」とマイナスに見られることが多い印象です。

アナリスト段階で、事業会社の経営企画や、スタートアップ・ベンチャー企業のCXOポジションで転職するのはほぼ不可能に近いと思います(年齢が若く友人のスタートアップにCOOで入るなど例外はいくらでもあるのですが)。コンサルティングファームに入ったからには、少なくともコンサルタントまではコツコツ頑張りましょう、ということですね。

コンサルタント

続いて紹介するのは「コンサルタント」です。コンサルに就職・転職したからといってコンサルタントを名乗れるわけではなく、アナリストを経ないとコンサルタントですらないわけです。そのためコンサルに転職した友人に「今はコンサルでアナリストしてるんだっけ?」と聞くと、ほぼ100%嫌な顔をされるので注意してください笑。

そんなコンサルタントは、プロジェクトの実作業の大半を担当します。アナリストが集めたデータや資料をどう調理するかを握っているのがコンサルタントになるわけです。

コンサルタントの主な仕事内容

コンサルタントの主な仕事内容としては以下のようなものが挙げられます。

コンサルタントの主な仕事内容
  • 課題を解決する仮説の構築
  • 構築した仮説の検証作業
  • 上記に紐づく会議やディスカッションなどの設定

基本的には自分の判断で課題を解決する仮説の構築と検証作業を進めていきます。そしてある程度の進捗ごとにチームミーティングやマネジャーとディスカッションを通じ、仮説の軌道修正をしていきます。問題解決の手段を自分で決めるため、自身でスケジュールを立てていくセルフマネジメント能力が重要になってきます。

コンサルタントの年収

ファームによって異なるものの、900~1,300万円(+業績賞与として固定給の約20%程)がベースです。

コンサルタントの仕事で身に付くスキル

こちらも同じく料理で考えてみましょう。まずお客様であるクライアントがどのような料理を求めているかはマネージャーが中心となって整理します。コンサルタントの役割は、その料理を抽象度が高い状態から具体的な形に落とし、アナリストを動かして形にすることです。

つまりコンサルタントが担う役割としてはプロジェクトマネジメントということです。クライアントワークや予算管理こそマネージャーが担当するものの、細分化された課題についてアナリストをマネージして解決に導くのがコンサルタントの責務になります。

コンサルタントのキャリアパス

次のマネージャーのところでも説明しますが、あくまで一兵卒であるコンサルタントとマネージャーでは大きくキャリアパスが異なり、基本的にコンサルタントの段階ではマネジメントレイヤーではなく一兵卒として転職するような形になります。

事業会社の経営企画や現場責任者に転職する場合もあれば、最近はスタートアップやベンチャー企業のCXOというキャリアも見られますが、侮るなかれ。ポストコンが飽和している現在では、「コンサルタントをしていた」という経歴は何もユニークではなく「BizDevの一員」くらいのキャリアに留まることが多い印象です。

マネージャー

プロジェクトを取りまとめ、進行に責任を持つのがマネジャーです。コンサルタントやアナリストとは大きく仕事内容が異なり、プロジェクト全体を見通さなければならなくなりますが、その分、人材価値も高まり、ポストコンサルでのキャリアパスは圧倒的に広がります。

マネージャーの主な仕事内容

マネージャーの主な仕事内容としては以下のようなものが挙げられます。

マネージャーの主な仕事内容
  • プロジェクト管理
  • クライアントワーク(顧客折衝)
  • 予算管理

プロジェクトが開始されると、大まかな方針を定め、各メンバーのスキルやバックグラウンドに応じて担当範囲を割り振っていきます。ある程度作業が進んだら各メンバーとディスカッションをし、軌道修正をしていきます。プロジェクト管理が責務であるため、遅れが生じている場合は自身も手を動かしたり、メンバー変更やメンバー追加なども行います。

また、クライアント側とのやりとり(クライアントワーク)の中心になるのもマネージャーです。プロジェクトのゴールを共有し、報告会なども含めたプロジェクトの全体像を設定して、コンサルティングファームを代表してクライアントに向き合います。

さらには、プロジェクトが黒字になるように予算管理までしなければいけません。多くのファームでは、一定額以上の粗利を達成することがマネジャーの評価基準となっているのです。

マネージャーの年収

ファームによって異なるものの、1,400~2,000万円(+業績賞与として固定給の約30%程)がベースです。

マネージャーの仕事で身に付くスキル

マネージャーの仕事で身に付くスキルとは「1人でコンサルティングプロジェクトを完遂できる力」であると言えるでしょう。マネージャーとして立ち回れればコンサルタントとして独立できるとも言われます。

まず大前提ですが、コンサルへの就職・転職を考える時に「マネージャーの仕事で身に付くスキル」を考える必要は全くありません。マネージャーへは最速でも5年が必要とされ(CADDiのCEO・加藤勇志郎さんが3年という伝説的記録を作っていますが、例外中の例外です・・・w)、「なれるかどうかもわからないのにマネージャーとして身に付くスキルやキャリアパスを検討する」のは取らぬ狸の皮算用でしかないためです。

一方でマネージャーには「1人でプロジェクトを担当できる力」が求められます。もちろん1人で全てやり切るということではありませんが、クライアントの期待値コントロール、プロジェクトゴールの設定、ゴールに向けた道筋とベンチマーク設定、チームマネジメント、予算管理などを全て実施できる「ひとりコンサル」としての総合力が求められます。コンサルティングファームでは「マネージャーになって一人前」と言われる理由もここにあります。

マネージャーのキャリアパス

コンサルに限らずですが、マネジメントができるかどうか、によってキャリアパスは大きく変わります。一兵卒としてバリューを発揮するのと、プロジェクト自体がバリューあるものとなるようにクライアントとチームをマネージするのには全く違う非常に高度なスキルが必要とされるからです。

よってマネージャーのポストコンサルのキャリアパスとしては、事業会社の経営企画、スタートアップやベンチャー企業であればCXOクラス、また事業会社のマネジメントレイヤーに入る例が非常に多いです(私の周りではリクルートなどへの転職が多かったです)。

パートナー

パートナーの主な仕事内容

パートナーの主な仕事内容としては以下のようなものが挙げられます。

パートナーの主な仕事内容
  • 営業(顧客開拓とプロジェクト受注)
  • ファーム自体の経営管理

パートナーの仕事内容は大きく分けて2つあります。1つは、顧客開拓とプロジェクト受注です。セミナー開催や書籍の出版、個人的な人脈を通してアプローチし、企画書を書いてプロジェクトを受注します。 もう1つはコンサルティングファームそのものの経営です。長期的にどの分野に注力してそのような成長戦略を描くか、他国のオフィスとどのようなやりとりをしていくのか、人材をそうやって育てていくか、などその内容は多岐にわたります。 パートナーになれるのはほんの一握りであり、狭き門ですが有名企業の経営者と議論を交わしながら次の一手へ導き、プロジェクトへとつなげていく魅力は何事にも変えられません。 パートナー経験者の方々は、パートナーにならないとコンサルティングの真の魅力はわからないと述べています。

パートナーの年収

ファームによって異なるものの、2,500万円以上(+業績連動賞与)がベースです。というか

パートナーの仕事で身に付くスキル

パートナーはコンサルティングファームにおける経営レイヤーなので、「パートナーで身に付くスキル」こそ就職・転職時に考える必要は全くありません。「パートナーを目指すな!」ということではなく、就職・転職時にコンサルティングファームでパートナーレベルまでのキャリアパスを描くのは、変化の多い今の時代にマッチしていないと考えているからです(新卒で就職した会社で社長を目指すことに似ているかと思います)。

一方でマネージャー同様、「パートナーになってこそコンサルティングの真の醍醐味が味わえる」と言う方が多いのも事実です。それはCXOレイヤーに向けて営業活動を行う中で「超ハイレイヤーでの課題の定義」ができるからでしょう(私も当時のボスに聞いた話ですw)。マネージャーやその下のコンサルタントに落ちてくるのも、基本的にはパートナーがハイレイヤーでクライアントと握った課題になります。その意味では「課題を定義して解決する」というコンサルティングの最初の第一手を担うことができるのはパートナーの醍醐味かつ、特有のスキルだと言えるでしょう。

これは余談ですが、パートナーになると営業活動という名の会食が増えるため、基本的に皆さんふくよかになられることが多いようです(笑)。

パートナーのキャリアパス

こちらについてはn数が少なすぎてちょっとわかりません(笑)。大企業に経営レイヤーで入ったり、他のコンサルティングファームに鳴り物入りで参画したり、投資ファンドに入ったりとダイナミックなキャリアを歩む方が多い印象です。

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